この記事では、「どうしても」と「どうも」の違いを分かりやすく説明していきます。
「どうしても」とは?
努力しているというのに、少しも成功しないとき「どうしても」成果が出ないと伝えます。
「勉強しているのに、どうしても答えられない」といったように、何時間も学習しても正しい答えが瞬時に出てこない現実に焦る様子を表せるのです。
「どうしても道が分からない」といえば、自分が困る状況を表す際に使われています。
「どうも」とは?
はっきりした根拠がある状態ではなく、何となくそうかもしれないと思うとき使う言葉が「どうも」です。
こちらから話した内容を相手が間違って認識していると思うとき、「どうも○○さんに正しく話が伝わっていないようだ」と心配する気持ちを表します。
この副詞を慣用的に表すときは「どうも有難う御座いました」と丁寧に感謝の気持ちを述べる使い方もできる言葉です。
「どうしても」と「どうも」の違い
「どうしても」と「どうも」の違いを、分かりやすく解説します。
記憶を辿る努力しているというのに、「どうしても地名が分からない」と思い出せない状況を伝えます。
また、「どうしても断れない」というように、理由があって相手からの依頼を引き受ける必要性がある際に困惑する気持ちを伝えられる言葉です。
もう一方の「どうも」は定かではない状態のまま人に話が伝わってしまった状況を指します。
また、慣用的に使うときは「どうもすみませんでした」と謝罪するときの先頭に使えば、より自分が反省する気持ちを丁寧に表せるのです。
「どうしても」の例文
・『どうしても従兄弟の名前が思い出せずに冷や汗をかいた』
・『どうしても相手の依頼が断れず、すべてを引き受けてしまった』
「どうも」の例文
・『どうも先輩の説明では主張する部分が伝わってこない』
・『作り方は記憶しているが、どうも上手く模型が作れない』
まとめ
とても似ている言葉ではありますが、使い方はまるきり違いますので、どのようなとき使えばより意味が正しく伝わるか学びましょう。