「脇」と「腋」はどちらも「わき」と読みますがどのような基準で使い分ければいいのでしょうか。
この記事では、「脇」と「腋」の違いを分かりやすく説明していきます。
「脇」とは?
「脇」とは、「中心から外れているほど近い横の位置」を指す言葉です。
主となるものの横や近くなど沿うように位置する場所を指します。
中心でない場所の意味から転じて「メインに対するサブ」意味でも使わます。
物語の主役でない人を「脇役」と呼んだり話の主題から外すことを「脇に置く」と表現したりなど、あるものから遠く離れてはいないが中心ではないさまを表す時に用いられる言葉です。
物理的には視界の範囲内において中心ではない場所を指す意味で使うことが多く、主になるものを基準点として表す時の相対的な言い方です。
「腋」とは?
「腋」とは、「人間の体のうち腕の付け根のすぐ下側」を指す言葉です。
人体を正面から見た時、胴体のすぐ横に位置する胴体から腕が伸びる部分の下側の名称です。
付け根だけでなく手を真下に降ろした時に肩から肘までの二の腕と胴体に挟まれる部分の広い範囲を「腋」と表現することもあります。
腕の付け根の下あたり一帯を「わきの下」といいますが、一般的に「腋」と「わきの下」はほぼ同じ意味で使われており明確に区別されていません。
「脇」と「腋」の違い
「脇」と「腋」の違いを、分かりやすく解説します。
「脇」と「腋」の違いは「身体」です。
主となるものの横や近くなど沿うような位置を「脇」といいます。
人間の体の横に沿うように位置している腕の付け根下部分も「脇」に当たりますが、この部分を指す身体の意味に限り「腋」という字が使われます。
「脇」の例文
・『邪魔なので脇に除けておく』
・『脇から飛び出してくる可能性があるので注意深く運転する』
「腋」の例文
・『腋には太い血管が通っている』
・『腋に汗をかく』
まとめ
「脇」と「腋」は体の部分かどうかで使い分けられます。
明確な基準なので正しく使い分けてください。