この記事では、「注目」と「刮目」の違いを分かりやすく説明していきます。
「注目」とは?
「注目」は「ちゅうもく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「意識を集中させて見つめること」という意味で、違いや変化などを見逃さない様にじっと見つめることです。
2つ目は「関心を持って見守ること」という意味で、興味を持って常に動向を気にすることです。
3つ目は、「旧軍隊において、姿勢を正し敬意を表することを命じる語」という意味です。
「注目」の言葉の使い方
「注目」は名詞として「注目する・した」「注目の的」などと使われます。
「注」は「そそ(ぐ)」とも読み「流し入れる」「ひとつところに集中させる」という意味、「目」は「め」とも読み「目で見る」という意味、「注目」で「視線を集中させて見ること」になります。
基本的に、意識を集中させるて見ることに使われます。
「刮目」とは?
「刮目」は「かつもく」と読みます。
意味「目をこすって人や物をよく見ること」で、じっくりよく見て変化に気づくことを表します。
「刮目」の言葉の使い方
「刮目」は名詞として「刮目する・した」「刮目に値する」などと使われます。
「刮」は「えぐりとる」「こする」という意味、「目」は「目で見る」という意味、「刮目」で「目をこすって見ること」になります。
語源は中国の歴史書「三国志」にある一節です。
呉の武将「呂蒙(りょもう)」が、文字を読むのが苦手であったことから、猛勉強して著しく進歩しました。
それを見た重臣「魯粛(ろしゅく)」が大いに驚いたところ、呂蒙は「士別れて三日ならば、即ち当(まさ)に刮目して相待つべし」と言いました。
これは「立派な人と別れて三日経つなら、もう目をこすって見なければならない」という意味です。
ここから「刮目」という言葉が使われる様になりました。
「注目」と「刮目」の違い
「注目」は「視線を集中させて見ること」です。
「刮目」は「目をこすって人や物をよく見ること」です。
まとめ
今回は「注目」と「刮目」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。