現代社会ではその価値観は逆に?この記事では、「芭蕉」と「バナナ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「芭蕉」とは?
現代の日本では植物というよりも『ドラゴンボール』や『NARUTO』に出てくる摩訶不思議なアイテム、もしくは俳人松尾芭蕉の下の名前としか思い浮かばない人が大半だと思われます。
英名はジャパニーズ・バナナですが、創作物で芭蕉扇を用いるのが中国の妖怪が多い事からわかるとおり中国原産の植物です。
葉は前述通り芭蕉扇として創作物に使われるほどに大きいのは言うまでもないでしょう。
その実はバナナに似ておりしばしば比較対象になります。
「バナナ」とは?
物価の優等生として知られるのがバナナ。
輸入自由化以降は低価格で高栄養の食物としてその名前を知られる様になりました。
90年代半ばに提唱された朝バナナは浸透し、漫画の主人公が朝トースト代わりに口に加えて登校する様なシーンも散見されるほどになっています。
その実はバショウ科バショウ属の果実を食用とする品種群だと言う事はあまり知られていません。
特に甘薯の呼び名は認知度はあるもの実芭蕉の名前は一般的ではないでしょう。
それはやはり既に輸入自由化から60年が経過し「バナナ」の呼び名が完全に定着したからだとも言えます。
「芭蕉」と「バナナ」の違い
「芭蕉」と「バナナ」の違いを、分かりやすく解説します。
「芭蕉」は温帯気候でも繁生可能なのに対して、「バナナ」は熱帯域の植物のためまず本州では見る事がかないません。
見る事ができるとすれば静岡県東伊豆町にある『熱川バナナワニ園』などの果物のテーマパーク程度だと言えるでしょう。
植物自体にも違いがあり、「芭蕉」は花の下の葉である苞と呼ばれる箇所が黄色なのに対して「バナナ」は紫がかった色。
また葉っぱの裏も後者は白い粉吹き状態であるため一見で判別可能だと言えるでしょう。
まとめ
同じバショウ科バショウ属の植物ですが、根本的な違いは実が食用にできるかできないかです。
また「芭蕉」は温帯気候にも適応した植物ですが、「バナナ」は熱帯域でしか植生できないため、日本では特定の場所でしか見る事はできないと言えるでしょう。
植物としては葉の裏を観察するのが一番ですが「バナナ」は前述通り一般的に見る事はないため、まずその機会に恵まれる事はないでしょう。