この記事では、「拘らず」と「係わらず」の違いを分かりやすく説明していきます。
「拘らず」とは?
かかわらずを「拘らず」と表現する場合、こだわりがないことを指す表現です。
こだわりがないというのは興味関心が薄いという意味であり、先に触れた要素がどのような状態でも関係ないという場合に使われます。
かかわらずという発音の言葉の中では、それに興味がなかったり気にしないという要素が強い言葉です。
「係わらず」とは?
「係わらず」とは関わりを持たないことを指す言葉です。
かかわらずの漢字表記として一般的な関わらずと基本的な意味は同じですが、係は糸のような繋がりという意味を持つ文字でもあり、それほどの繋がりもないということで、断絶的で全く関係を持っていないというような意味合いで使われます。
気持ち的なものではなく関係性のみを指す言葉です。
「拘らず」と「係わらず」の違い
「拘らず」と「係わらず」の違いを、分かりやすく解説します。
こだわりがないから関係がないというのが「拘らず」で、関係を一切もっていないことを指すのが「係わらず」です。
「拘らず」は関係がないということよりもこだわりがないという心による点が大きい場合に使われますが、「係わらず」は関係を持っているかどうかという点だけを見ている言葉になります。
「拘らず」の例文
・『明日の天気に拘らず出掛ける予定』
・『成功するかどうかに拘らず挑戦する』
「係わらず」の例文
・『彼らとは係わらずに暮らしている』
・『職業柄係わらずにはいられない』
まとめ
「拘らず」は関心を持っていないことを指し、「係わらず」は関係を一切持っていないことという、なにについてを重視しているかが違うというのが大きな違いと言えます。
こだわりという心についての話が原因で関係がないなら「拘らず」と表現し、単純に関係が全く無いのなら「係わらず」と表現するよう使い分けるといいでしょう。