似て全く異なるソリ犬の違いを解説。
この記事では、「アラスカンマラミュート」と「シベリアンハスキー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アラスカンマラミュート」とは?
名前の通り米国アラスカ州が原産地で見た目が「シベリアンハスキー」に似ている事で有名。
古くからエスキモーに使役するなど人とともに歩んできた歴史を持つ労働犬と言ってもいいでしょう。
それだけに性格は至って穏やかで温厚で飼いやすい犬種として知られています。
しかし日本では住宅事情もあり、同じ大型犬のカテゴリーである「シベリアンハスキー」の1/15〜1/20程度しか登録がないのが現状です。
「シベリアンハスキー」とは?
1980年代後半から1990年前半にかけて人気漫画『動物のお医者さん』で主人公の相方“チョビ”から生まれたシベリアンハスキーブームとその後ブームの終焉にてハスキー犬の遺棄が社会問題になったのを覚えている方も多いのではないでしょう。
名前のとおり、ソ連時代のシベリアからカナダの北極圏が原産と言われています。
ブーム以前からアムンゼンとスコットと南極点到達レースで勝敗を分けた犬種としても有名だったと言っていいでしょう。
「アラスカンマラミュート」と「シベリアンハスキー」の違い
「アラスカンマラミュート」と「シベリアンハスキー」の違いを解説します。
前者は大型犬でもそれなりのサイズの部類であるのは間違いありません。
体高は60cm〜70cmにもなり、日本ではなかなか見る機会の少ない飼い犬のサイズです。
後者は「ゴールデンレトリバー」や「ラブラドールレトリバー」「ラフコリー」など過去に日本でブームになった犬種とそう大きさは変わりません。
いわばある程度見慣れたサイズになります。
また外観では尻尾と耳に大きな違いがあります。
前者は垂れ尻尾かつ耳が低い位置にあり離れていますが、後者はその逆。
尻尾が巻き上がり耳が高い位置につき、比較的近いのが特徴。
また写真で見掛ける「シベリアンハスキー」はオッドアイの個体が多く印象的ですが、実際には青や黒、茶系など多種多様な個体が存在します。
「アラスカンマラミュート」は目の色が1色しか存在しないため、その点も似た外観でありながら、別の印象を受けるはずです。
まとめ
その最大の違いは登録数だと言っていいでしょう。
「アラスカンマラミュート」は日本における150犬種近い登録犬種の中では少ない部類。
年間40頭には例年満ちません。
「シベリアンハスキー」は90年代のブームは過去のものになりましたが、それでも年間1,000〜1,500頭は例年登録数があります。
このため街中で見掛けるのは「シベリアンハスキー」若しくは同雑交配だと思っていいでしょう。
次に判断できる材料は大きさであり、日本で日常的に見るレトリーバー系と「シベリアンハスキー」は同等サイズ。
ここ20年近く「ダックスフント」や「チワワ」など小型犬のブームが続いているため「アラスカンマラミュート」の大きさは日本人には異質の大きさを覚えさせるレベルだと言えるでしょう。