「史料館」と「資料館」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「史料館」と「資料館」の違いとは?違い

この記事では、「史料館」「資料館」の違いを分かりやすく説明していきます。

「史料館」とは?

「史料館」「史料」とは、歴史研究の材料となる文研や遺物などを意味します。

過去の出来事を調べるために必要とする書物などの素材を「史料」と言います。

そのため、「史料館」に保管されているものは、基本的に歴史研究の材料となる文研や遺物などです。

国内には、様々な「史料館」があります。

例えば、「住友史料館」では、400年にも及ぶ歴史を持つ住友家に関する史料が保管されています。

「NTT技術史料館」では、電信電話のはじまりから貴重な遺物が保管され、「学習院大学史料館」では、中世期以来続く公家などの史料が保管されています。


「資料館」とは?

「資料館」「資料」とは、研究や調査の基礎となる材料を意味します。

ものごとについて分析や研究するとき。

発表の内容を作成するときなど、それらの内容について根拠を示すものや結論を導く際に参考にするものが「資料」です。

つまり、「資料館」には、研究や調査の基礎となる材料が保管されています。

例えば、「広島平和記念資料館」には、第二次世界大戦時に広島に投下された原爆における様々なものが保管されています。

また、「飛鳥資料館」は、文化財の調査・研究を専門におこなう奈良文化財研究所の展示施設となります。


「史料館」と「資料館」の違い

「史料館」「資料館」も重要な文献などを保管する場所としては同じ場所を意味します。

そのうえで、何を保管しているのかといった違いがあります。

「史料館」には、歴史研究の材料となる文研や遺物などが保管され、「資料館」には、研究や調査の基礎となる材料が保管されています。

「資料館」には、研究や調査の基礎となる材料であれば、どのようなものでも保管されており限定されることはありませんが、「史料館」においては、歴史研究の材料に限定されるといった違いがあります。

まとめ

以上のように、保管されているものに違いがある「史料館」「資料館」になります。

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