この記事では、「信玄袋」と「巾着」の違いを分かりやすく説明していきます。
「信玄袋」とは?
「信玄袋」は「しんげんぶくろ」と読みます。
意味は、「布でできた手提げ袋で、口をひもで締める様になっていて、そこが平らにできているもの」です。
明治時代頃に流行した小物で、和服の女性が小物入れとして使っていました。
底部分が平たくなっていて、箱型の荷物が収まる様になっているのが特徴です。
「信玄袋」の言葉の使い方
「信玄袋」は、ファッション用語・雑貨用語として使われます。
本来は「合切袋(がっさいぶくろ)」という名称で、底が平たいことから、持ち物を「一切合切(いっさいがっさい)」入れられるという意味で付けられました。
「信玄袋」の由来は、戦国武将の「武田信玄」にあり、当時信玄が弁当箱を入れていた、小物入れとして陣中に持参していたなどの説がありますが、どれが正しいかは定かではありません。
「巾着」とは?
「巾着」は「きんちゃく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は、「布や革などで作った、金銭や薬などを入れて口をひもで締める小さな袋」という意味で、上記で紹介した「信玄袋」と違い、底が平らでないものもあります。
2つ目は「腰巾着(こしぎんちゃく)の略」という意味で、「権力者にくっついている人」のことです。
「巾着」の言葉の使い方
「巾着」はファッション用語・雑貨用語として使われます。
「巾」は「布きれ」という意味、「着」は「身に付ける」という意味、「巾着」で「身に付けて持ち歩く布製の小袋」になります。
「巾着袋」には、「手提げタイプ」「腰下げタイプ」の2種類があり、帯にひっかけて腰からさげる様子から転じて、「権力者にくっついている人」という意味で使われています。
「信玄袋」と「巾着」の違い
「信玄袋」は「布でできた手提げ袋で、口をひもで締める様になっていて、そこが平らにできているもの」です。
「巾着」は「布や革などで作った、金銭や薬などを入れて口をひもで締める小さな袋」です。
まとめ
今回は「信玄袋」と「巾着」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。