組織に置かれる職位として「職長」と「班長」があります。
2つはそれぞれどのような立場で何が違うのでしょうか。
今回は、「職長」と「班長」の違いを解説します。
「職長」とは?
「職長」とは、「技能労働者集団をまとめる立場の管理職」です。
「職長」の使い方
特別な技能を持って仕事にあたる労働者を「技能労働者」といいます。
一般的には現場で技術作業に従事する現場労働者を意味し、土木や建築の作業現場では欠かせない存在です。
労働者たちを管理監督し現場で働く人たちの安全や作業計画に責任を持つ管理者にあたる役職を「職長」といいます。
技能労働者に対して現場で直接指揮を取る現場の監督であり現場作業においては大きな責任を担う立場です。
「班長」とは?
「班長」とは、「労働者をまとめたグループのリーダー」です。
「班長」の使い方
業務が行われる最前線の現場では数人のグループで作業に従事します。
会社における末端のグループを「班」といい、班のリーダーが「班長」です。
組織によって班の大きさは異なりますが、基本的には10人以下の小規模で組織の中では最少単位のグループにあたります。
「班長」は班のメンバーに上からの業務指示を伝えるとともに業務の具体的な手順や計画を説明し牽引役として仕事に臨みます。
「職長」と「班長」の違い
「職長」と「班長」の違いは「地位」です。
どちらも技能労働者が活躍する現場に設置される役職ですが労働者の集団全体をまとめるのが「職長」で、労働者を数人ごとに分けたグループをまとめるのが「班長」という違いで区別されます。
組織構成としては末端の労働者を数人のグループに分けて「班長」がまとめ上げ、各班のトップに当たる「班長」達をまとめる管理職が「職長」という関係です。
「職長」は「班長」の上司に当たる役職です。
「職長」の例文
・『職長に任命された』
・『職長に報告書を提出する』
「班長」の例文
・『班長に選ばれた』
・『班長の指示を聞く』
まとめ
「職長」と「班長」は管理する部下の規模が異なります。
それぞれの立場を正しく理解し区別してください。