この記事では、「無機化学」と「有機化学」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無機化学」とは?
無機化学は、むきかがくと読むべき言葉です。
漢字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、炭素化合物を除いた化合物の総称といった意味の無機の漢字に、物質の構造や性質等を知る学問といった意味を所有している化学の漢字を組み合わせる事で誕生した言葉となっています。
以上の事から無機化学は、無機化合物を研究対象としている化学の一分野を示すのです。
元素とか無機化合物を研究対象としている一分科を表現する言葉として、用いられています。
「有機化学」とは?
有機化学は、ゆうきかがくと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、ゆうき体を組織し構成する物質といった意味の有機の漢字に、物質の構造や相互反応を研究する自然科学の一部門といった意味がある化学の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
故に有機化学は、有機化合物を研究対象にしている化学の一分野を表すのです。
炭素を含んだ化合物である、有機化合物の製法とか構造、性質等について研究する化学部門に対して使われる言葉となっています。
「無機化学」と「有機化学」の違い
無機化学と有機化学の漢字表記を比較すると、最初の漢字が無か有かという違いがある事に気付けるものです。
逆に言うと後に続く漢字は共に、機化学であり、共通する漢字が多い上に、どちらも化学の一分野を表現する言葉となっています。
とはいえ表現する意味合いは明確に違っていて、無機化学は無機化合物を研究対象とする化学分野です。
もう一方の有機化学は、有機化合物の性質や製法等を研究する化学分野となっています。
まとめ
2つの言葉には共通する漢字が多いだけでなく、どちらも化学の分野を指し示す言葉です。
ただし研究対象に大きな相違点があるので、そこを把握すれば上手に使い分けを行えます。
ちなみに無機化学は、元素や無機化合物を研究している化学部門に対して用いられる言葉です。
対する有機化学は、炭素を含んだ有機化合物を研究している化学部門に使用する言葉となっています。