「定滑車」と「動滑車」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「定滑車」と「動滑車」の違いとは?違い

この記事では、「定滑車」「動滑車」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「定滑車」とは?

固定しながら紐で物を上下に移動させるために使うのが「定滑車」【ていかっしゃ】です。

軸は固定されているため動かず、滑車部分は回転して紐を巻きつけながら上へ物を上げられるようになっています。

切れにくい頑丈なロープの先端には木材や鉄骨、ブロックを固定して巻きつけた後、専用の機械でゆっくり安全を確保しながら操作して、上へと持ち上げたり、下に移動させて置く作業が可能です。

主に、引っ張る力を変えず方向を変える作業がしたいとき採用されている滑車です。


「動滑車」とは?

滑車部分が動くようになっているのが「動滑車」【どうかっしゃ】といいます。

吊るす紐の先端は荷物に固定しますが、滑車部分は360℃回転して動くのです。

荷を上げると滑車も同時に上へ動き、地面へと下げられるという動作ができます。

ただ、力の方向性にいたっては変化がありません。

また、紐を引っ張るときの力は荷を持ち上げたときの重さが半減するのが一般的です。

従来の力は半分で済むので、力をかけずに上げられますが、距離にいたっては2倍かけて引く必要性があります。


「定滑車」と「動滑車」の違い

「定滑車」「動滑車」の違いを、分かりやすく解説します。

壁や天井に滑車の軸がはめられていて、固定して荷を上げるのが「定滑車」といいます。

回転するのは滑車部分のみになり、一度取り付けられた場所で荷を下から上へとローラーを転がしながら紐を持ち上げる作業が必要なときに使われている部位です。

固定されているだけに重量がある荷を上げる屋内での作業を得意としています。

もう一方の「動滑車」は軸が固定されていないため移動して、新たな場所で荷を上げる作業に使えるものであり、引っ張る力は「定滑車」の半分で済むのが利点です。

荷を上下に動かすときは滑車も動かせますが、「定滑車」の軸は動かせません。

まとめ

同じ滑車を指すものですが、軸が固定されているか動くかが異なる点です。

専門メーカーの公式サイトで比較してみるのも勉強になる方法になるでしょう。

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