減肥と活性酸素除去の違い?
この記事では、「プーアル茶」と「ルイボスティー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「プーアル茶」とは?
特別に色の濃い黒いお茶なのが「プーアル茶」だと言っていいでしょう。
単品でペットボトル飲料として販売される事は珍しく、いわゆるブレンド茶として飲む機会がほとんど。
原産は中国の雲南省南部&南西部であり、生茶と熟茶の二通りが存在。
生茶は日本では稀ですが、香港や台湾旅行を経験した方なら飲んだ事も多いと思われます。
生茶は茶葉に残った酵素から自然に発酵させたもので、いわゆる経年発酵でプレミア値がつく事で有名。
一般的に飲まれる熟茶は後発発酵で茶葉に麹菌類を植え付け湿らせて発酵させたものです。
「ルイボスティー」とは?
1990年代末の日本で活発に取り上げられる様になった活性酸素・SODに効果がある事で拡販される様になりました。
当初はティーパックで煮出すスタイルのものばかりでしたが、2010年代以降に完全に日本に浸透。
『セブンイレブン』や『ファミリーマート』といった大手コンビニのプライベートブランド化がそれに拍車をかけたと言っていいでしょう。
原産国は南アフリカ共和国のセダルバーグ山脈周辺地域のみになります。
近年類似の南アフリカ共和国原産のハニーブッシュティーが知名度を上げていますが、「ルイボスティー」も正確にはお茶・チャノキの種類ではありません。
ブッシュ、いわゆる低木のアスパラサス・リネアリスの葉を加工したものです。
「プーアル茶」と「ルイボスティー」の違い
「プーアル茶」と「ルイボスティー」の違いを、分かりやすく解説します。
日本における歴史は前者の方が早く1980年代半ば以降、後者は1990年代末だったもの一気に普及したのは後者の方だったと言えるでしょう。
また「プーアル茶」はチャノキの葉であり、生茶タイプは採れた当初は緑茶の味、発酵が進むに連れて味が変化していき、烏龍茶や紅茶に近い味がするものも存在。
1970年代半ばに起きた製造工程の革命で生まれた熟茶スタイルが日本で飲む「プーアル茶」だと言って構いません。
「ルイボスティー」は巷に健康維持のためには活性酸素の除去が必要という潮流の中で日本に上陸。
2010年代以降ペットボトル飲料化された事で一気に世間に浸透しました。
その茶葉は松の葉の様に細く低木、いわゆるブッシュと呼ばれるしげみから採れたものです。
近年では「ルイボスティー」のヒットにより南アフリカ共和国の同地域のハニーブッシュティーがペットボトル飲料化されてもいます。
まとめ
「プーアル茶」はチャノキの葉を自然発酵させた生茶と麹菌を植え付けた茶葉に水分を与えて積み重ねて発酵させた熟茶からなります。
日本には80年代初頭に食事の西洋化を解消するための減肥茶として導入されました。
「ルイボスティー」は南アフリカ共和国原産の低木の葉を摘んだもの。
日本でいう松の葉を煮出して飲むものに近いと言えます。
90年代末に活性酸素除去効果がある事を理由に導入。
現在では完全に烏龍茶の次に定着したお茶だと言っていいでしょう。