この記事では、「野良犬」と「野犬」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「野良犬」とは?
人間が生活する場所に出てきてはゴミをあさったり、公園や神社にいる人から餌を貰って生きるのが「野良犬」【のらいぬ】です。
人間がいるからこそ生き延びられる動物でもあり、依存した生活しています。
野原という意味がある野良に犬を掛け合わせて「野良犬」といい、人に捨てられて野原で生きる生き物を指すのです。
昭和のはじめには空き地や道路に「野良犬」がいましたが、最近は狂犬病の観念から姿を見かけるとすぐ保護され、殺処分される運命を辿っています。
「野犬」とは?
山や森といった場所で生きる「野犬」【やけん】は、自然の中で小動物を自ら狩って命をつなぐ動物です。
川や雪解け水を飲んで喉を潤し、ときに野生の植物を食べて自活しています。
人間には絶対に近づかず、気配がすれば逃げるので、その生態や頭数についてはっきりしません。
警戒心が強いため捕獲するのが難しく、無理に近づけば噛み付いたり、感染病にかかる場合もあるので駆除する対象になります。
捕獲した個体は保健所に連れて行かれ、1週間程度すると安楽死させられるのです。
「野良犬」と「野犬」の違い
「野良犬」と「野犬」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも人間に飼われていた犬が捨てられたり、逃げ出したものですが、「野良犬」は行くあてが無いため人の暮らす場所に来て餌を貰ったり、ゴミ場で餌を見つけては生き延びています。
そのため、人間が近づいてもあまり警戒心はなく、懐くものまでいるわけです。
もう一方の「野犬」は人間の姿が見えない山や森の中で餌となる生き物や植物を探し当て、自活しています。
警戒心がかなり強いので、人間が近づくと姿を消すため捕獲しづらく、無理に近寄れば噛み付く恐れがあるので専門の業者が捕獲する必要性があるのです。
まとめ
同じ境遇にある犬を指す呼び方を2つご紹介しましたが、人間に依存してなんとか生き延びているか、過酷な環境の中、自力で生活しているかの違いがあります。