この記事では、「米酢」と「純米酢」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「米酢」とは?
原料に米を使っている「米酢」【こめず】は、優しい甘さが感じられるのが魅力です。
いかにも砂糖で味付けしたという味ではなく、米の旨味から出るほどよいまろやかな甘さになり、酢の物から漬物にいたるまで野菜の良さを引き出して食べやすくします。
デリケートな酢を楽しむために、あえて火を通さず、そのまま使うのが美味しく食べるコツです。
「米酢」が合う料理には酢の物や餃子があり、酸味を利かせた料理にぴたりと合うお酢になります。
血糖値がいきなり上昇するのを防いだり、魚といった菌が繁殖しやすい食材の抗菌作用を発揮するのも利点です。
「純米酢」とは?
米だけで作られている調味料を「純米酢」【じゅんこめず】といいます。
穀物を含まず、純粋に米のみで酸味深いお酢にした味が楽しめるのが魅力です。
体に安心な国産米をじっくり吟味し、丁寧に作られているお酢は刺激も少なく料理に使えます。
発酵にも時間をかけ、ツンと鼻につく刺激臭もありません。
アルコールも添加せず、酸味もまろやかで使いやすいのが良さです。
作り方としては、米を蒸した後麹菌によって旨味を引き出し、糖化もろみを作るため水と米麹を入れます。
さらに酵母を入れて酒にした後、種酢を足して温度を高くする手間が必要です。
その後、発酵槽という容器に移し替えて、酢にするため食酢菌膜にしていきます。
「米酢」と「純米酢」の違い
「米酢」と「純米酢」の違いを、分かりやすく解説します。
カルシウムが体内で吸収しやすくする効果がある「米酢」は、ほのかに米の甘みを付け足せるお酢です。
刺激が少ないので料理の味を邪魔せず、子供も食べやすい調味料になります。
少し薄い茶の色が出た「純米酢」よりも黄色く、刺激も少ないのが使いやすいところです。
もう一方の「純米酢」は米だけを使い、時間かけて発酵させたお酢であり、濃い酸味を楽しめます。
原料に拘った商品に国産の高級な米だけを使っていて、「米酢」よりも高い価格で販売するわけです。
「赤酢」と呼ぶ「純米酢」は江戸前寿司を美味しく食べられるように作り出された伝統的なお酢になります。
まとめ
同じ米を原料としたお酢ですが、色や香りの強さ、刺激といったものに違いがあります。
どう異なるか公式サイトを閲覧したり、調理してみるといいでしょう。