「愛惜」と「哀惜」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「愛惜」と「哀惜」の違いとは?違い

この記事では、「愛惜」「哀惜」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「愛惜」とは?

深く人を愛し、いつまでも変わらず大切にする気持ちを「愛惜」【あいせき】といいます。

自分にとって愛情を感じる人が引越しするとき、頻繁に会えなくなるので寂しいと思う感情を表す言葉なのです。

人だけではなく、子供の頃から心の支えとなってくれた人形や装飾品などの物と別れを告げるとき、心から惜しむ気持ちと愛情があることを表します。


「哀惜」とは?

尊敬している人が亡くなったとき、心から哀しいと強く感じて惜しむ気持ちを「哀惜」【あいせき】といいます。

例えば、選挙で一緒に活動し、当選するため努力してくれた政治家や、部活で熱心に付き合ってくれた先輩が息を引き取ったと聞いたとき、死を惜しむ気持ちを表すのです。

それだけ心が震えるほど哀しい気持ちに包まれている状態を伝えられます。


「愛惜」と「哀惜」の違い

「愛惜」「哀惜」の違いを、分かりやすく解説します。

どのような物よりも愛情を注いで大事にしていた食器が割れてしまったとき、酷い損失感に包まれる気持ちになった人が惜しむことを「愛惜」といいます。

また、大切にしていた人が目の前から消えてしまい、二度と時間を共にできない現実に辛くなるほど悲しみ、惜しむ気持ちを指す言葉です。

もう一方の「哀惜」は二度と生き返らず、会話もできない、一緒に楽しむことすらできない現実に哀しい気持ちになります。

「愛惜」の例文

・『姉が愛惜していた自転車を妹が譲り受け、大事に乗っている』
・『教室を後にするとき、愛惜の思いで胸が切なくなった』

「哀惜」の例文

・『恩師の笑顔を思い出すと哀惜の感情に包まれ、涙が出てしまう』
・『30年応援してきた歌手があの世に旅立ち、哀惜の念に駆られる』

まとめ

惜しむほど相手に対して強い感情が湧き出る様を表す言葉を2つ取り上げました。

自分が大切にする物や人を失うときか、お世話になった人を失い、哀しむかの違いがあると覚えておくといいでしょう。

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