「墨液」と「墨汁」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「墨液」と「墨汁」の違いとは?違い

「墨液」「墨汁」はどちらも書道で筆につけて字を書く液体を指す言葉ですが、どのような違いで区別されているのでしょうか。

今回は、「墨液」「墨汁」の違いを解説します。

「墨液」とは?

「墨液」とは、「書道で使用する黒い液体」のことです。


「墨液」の使い方

書道用品店に行くと容器に移すだけですぐに使える液体が売られています。

墨の粉末や膠などを混ぜて作られた書道用の黒い液体が「墨液」です。

最初から液体なので特別な準備が必要なく簡単に使えるのが最大のメリットです。

学校の習字の授業など主に練習用として使用されます。


「墨汁」とは?

「墨汁」とは、「墨をすって作った液体」のことです。

「墨汁」の使い方

本来の書道では固形状の墨に水分を加えながら硯ですり黒い液体状にして使います。

固形の墨を硯ですって作った黒い液体を指す言葉が「墨汁」です。

筆で書くにはある程度の量が必要なため準備として墨をするのにそれなりの時間がかかります。

書道の途中で足りなくなると再び墨をすらなければならず中断してしまうため最初に十分な量を用意しておきます。

「墨液」と「墨汁」の違い

「墨液」「墨汁」の違いは「固形の墨から作られているか」です。

製造段階で最初から液体として作られたのが「墨液」で、固形の墨として製造されたものに水分を加えすって作った液体が「墨汁」という違いで区別されます。

「墨液」は墨をする必要がなく簡単に使えますが固形の墨をすった「墨汁」と比べると色艶や書き心地は劣ります。

「墨液」は初心者向けの墨の代替品で、作品制作など正式な書道で使うのは「墨汁」です。

「墨液」の例文

・『書道店で墨液を購入する』
・『学校の授業では墨液を使っていた』

「墨汁」の例文

・『墨をすって墨汁を作る』
・『筆にたっぷり墨汁をつけた』

まとめ

「墨液」「墨汁」は墨をすって作ったかどうかで区別されます。

混同されやすい言葉なのでそれぞれの意味を正しく理解して使い分けましょう。

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