この記事では、「バイアス」と「ラジアル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「バイアス」とは?
カーカス、ブレーカー、トレッドの3構造からなる「バイアス」。
斜めにカーカスを配置しているため、それだけではねじれてしまうことから、そのねじれを防ぐために逆方向に複数枚重ね、それをブレーカーで締め付けたものが「バイアス」になります。
カーカスの原料は主にナイロン。
ブレーカーの原料も主にナイロンです。
この「バイアス」構造をお用いることで、高荷重にも耐えることができ、低速で悪路走行でも乗り心地の良さを維持することが可能です。
ただし、高速走行時には、遠心力によるトレッドの変形が大きくなってしまうことから操縦の安定性が不安になってしまいます。
このような点から、「バイアス」は荷重の大きなバイク、重量のあるバイクに適したものとなります。
「ラジアル」とは?
カーカス、ベルト、トレッドの3構造からなる「ラジアル」。
カーカスがタイヤの中心から放射状に配置されている点が特徴で、それをベルトで締め付ける構造になります。
カーカスの主な原料は乗用車用が主にポリエステル。
トラックやバスは主にスチール。
小型トラックは主にスチールやポリエステルです。
ベルトは、乗用車用が主にスチールやアラミド。
トラックやバス用は主にスチール。
小型トラックは主にスチールです。
「ラジアル」は、操縦性、安定性に優れており、発熱が少ない点が特徴です。
また、燃費性、耐摩耗性にも優れています。
「バイアス」と「ラジアル」の違い
「バイアス」と「ラジアル」の違いを、分かりやすく解説します。
「バイアス」と「ラジアル」の違いは構造にあります。
「バイアス」はカーカス、ブレーカー、トレッドの3構造。
「ラジアル」はカーカス、ベルト、トレッドの3構造になります。
その結果、それぞれのメリット・デメリットが異なり、「バイアス」は低速で悪路走行でも乗り心地の良さを維持することができるメリットがあり、「ラジアル」には、操縦性、安定性に優れており、発熱が少ない点。
また、燃費性、耐摩耗性にも優れているメリットがあります。
まとめ
「バイアス」と「ラジアル」の違いは以上です。