建築工事の工法として「乾式工法」と「湿式工法」があります。
2つの工法にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「乾式工法」と「湿式工法」の違いを解説します。
「乾式工法」とは?
「乾式工法」とは、「水を使わない建材のみで工事を仕上げる工法」を指す言葉です。
「乾式工法」の使い方
建築資材の中には水で練って使うモルタルなど使用するのに水分を必要とするものがあります。
そのような水を必要とする建材を一切使わず水無しでそのまま使える建材のみを使って工事を仕上げるやり方を「乾式工法」といいます。
工場で作った建材を組み立てるだけなので施工に高い技術がいらずコストを削減しながらも工期の遅れが出にくいのがメリットです。
「湿式工法」とは?
「湿式工法」とは、「水を必要とする建材を使って工事を仕上げる工法」を指す言葉です。
「湿式工法」の使い方
漆喰やモルタルなど水を必要とする建材を用いて行う工事のやり方を指します。
現場で必要に応じて材料を仕上げ職人の手によって仕上げるので自由度が高く高度なデザインや設計にも対応可能な上に優れた耐久性が期待できます。
職人の技術が品質に影響するのでコストがかかり工期も長くなりがちですが高品質の建物を作るのに向いている工法です。
「乾式工法」と「湿式工法」の違い
「乾式工法」と「湿式工法」の違いは「水」です。
水を必要とする建材を使わずそのまま使える建材だけで仕上げる工法が「乾式工法」で、コンクリートなど水を必要とする建材を活用する工法が「湿式工法」という違いで区別されます。
「乾式工法」は部品を現場で組み立てていくユニット式に近い工事なので品質が安定し納期も延びにくくコストカットに効果的ですが建築できる建物の種類に制限があります。
「湿式工法」は職人の技術に強く影響されコストもかさみがちですがさまざまな建物に対応可能な工法です。
まとめ
「乾式工法」と「湿式工法」は使用する建材の違いで区別されます。
費用や納期などにも差があるのでそれぞれの違いを正しく理解しておきましょう。