レコーダーメーカーの老舗TASCAMの売れ筋商品を個別解説!
この記事では、「DR-05X」と「DR-07X」の違いを分かりやすく説明していきます。
「DR-05X」とは?
2021年に創業50周年を迎えたアメリカカリフォルニア州サンタフェスプリングスに本社を置く『TASCAM』社の販売している商品。
その実は東京都多摩市に本社を置く『TEAC株式会社』のプロオーディオ部門になります。
オープンリールレコーダー時代からの実績を持つ同社は現在でもレコーダー開発には一日之長があります。
リニアPCMレコーダーである「DRシリーズ」も例に漏れません。
「DR-05X」ロングセラー機である「DR-05」のアップデート版になります。
現代の潮流に乗った各種USBインターフェイス対応が可能になった事により汎用性が高まったのは言うまでもないでしょう。
動画解説の配信やWeb会議の録音、収録などマルチに使えるレコーダーです。
「DR-07X」とは?
見た目が印象的なツインマイク。
それも指1本で可動可能なY字式マイクが印象的なのが「DR-07X」だと言えるでしょう。
「DR-07Mark2」の後継機であり、ポータブルレコーダーとしては現在1番売れているアイテムになります。
勿論現在の潮流に合わせて2in2outのUSBインターフェイスが可能。
使い勝手の良さでは前身機にも同社別製品にもヒケはとりません。
「DR-05X」と「DR-07X」の違い
「DR-05X」と「DR-07X」の違いを、分かりやすく解説します。
インターネット状の販売価格については大差がありません。
また大手ECサイトにおけるランキングでは前者が3位、後者が1位であり、用途に拘らなけばどちらも問題なく遜色なしで使えるはずです。
強いて違いを挙げるとすればそのマイクの特性だと言えるでしょう。
前者のマイクは固定の無指向性。
そのため幅広く横に拡がる様な現場での録音に適していると言っていいでしょう。
逆に後者はXY方式の単一指向性マイクなだけに狙った音を取るには最適だと言えるでしょう。
特に単一指向性を重ねた場合の集音能力はピカイチなものがあります。
しかしそれは諸刃の剣でもあり、マイクを向けていない方向の音は拾いづらいと言えるでしょう。
まとめ
「DR-05X」も「DR-07X」もマイク以外のインターフェイスや操作方法に関してはほぼ共通になります。
大きく違うのはマイクの指向性。
前者は固定マイクで無指向性ゆえに広く音を拾えるのが特徴だと言っていいでしょう。
特に狙った音源、音域がない場合に強みを発揮します。
後者はXY方式の単一指向性マイクを採用。
これにより狙った場所の音をピンポイントで録音可能です。
それゆえにマイクの向きとは違った方向の音源は前者よりも拾いにくいと言えるでしょう。