知っていると重宝する2つの山椒の違いとは?
 この記事では、「花椒」と「花山椒」の違いを分かりやすく説明していきます。
「花椒」とは?
「花椒」は2000年代前半から日本では認知度が挙がってきた香辛料。
 ホァジャオ・四川山椒などと呼ばれる事も多く、近年ではインスタントの担々麺には低価格帯から高価格帯の商品にまで別スパイスとして同梱されているほどです。
 またラー油や麻婆豆腐の素などにも花椒入りの文言が記入されたベーシックラインより1ランク上位商品が販売されており、販売者側にとっては差別化を図る1つのアイテムになっていると言えます。
「花山椒」とは?
 2023年現在でも一般には認知度が低いのが「花山椒」だと言えるでしょう。
 比較的関西圏ではポピュラーですが、それ以外の地域になると日本の山椒における第2位の高知県程度ではないでしょうか。
 京都、奈良、和歌山、兵庫に大阪、岐阜とほぼ関西周辺の地消地産コーナーでは初夏の風物詩とも言える食物です。
 4〜5月に咲く山椒の花をつけたもので佃煮が定番の調理方法になります。
「花椒」と「花山椒」の違い
「花椒」と「花山椒」の違いを、分かりやすく解説します。
「花椒」は中国産の華北山椒の実を収穫後に乾燥。
 その後果皮を粉末状にした調味料です。
 2000年代初期から日本でも認知度が挙がり、様々な料理の素や調味料、ソースに使われています。
「花山椒」は日本産の山椒の花を漬けたものであり、漬けた後に佃煮や各種料理の薬味として使われます。
 山椒独特の香りが苦手な方でも食べれる方は多いはずです。
 山椒の花は雌雄異株なのは有名。
 このため雌花は結実、山椒の実として利用可能なため雄株のみが「花山椒」になります。
 この事が生産量の少なさに直結しており、関西圏以外ではポピュラーではありません。
 古来から日本で食べられているにもかかわらず、後から知名度の上がった「花椒」に認知度で劣り、間違えられてしまうのもこの事が原因だと言えるでしょう。
まとめ
「花椒」は中国産の華北山椒の実を乾燥させた後に果皮を粉末状にしたものです。
 近年では低価格のカップ担々麺にも別添されるほどに浸透しました。
「花山椒」は「和山椒」の雄の花を漬けたものです。
 生産量が少なく関西圏以外ではポピュラーとまでは言えません。



