この記事では、「精霊」と「妖精」の違いを分かりやすく説明していきます。
「精霊」とは?
精霊は、せいれいと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、純粋なものやまじりけがないものといった意味を持っている精の漢字に、神聖とか魂等の意味を有する霊の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ精霊は、万物の根源となる不可思議な気や、あらゆる生物や無生物に宿って様々な働きをする超自然的な存在といった意味を表すのです。
要するに精霊には決まった形はなく、エネルギーや気等であるためそれ自体には触れる事は出来ません。
「妖精」とは?
妖精は、ようせいと読むべき言葉です。
漢字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、あやしいとかあやかしといった意味の妖の漢字に、自然界に潜む霊といった意味がある精の漢字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から妖精は、人間の姿をした精を示すのです。
西洋の伝説等で多く語られる存在で、いたずら好きである事で知られており、姿形を持っているのです。
「精霊」と「妖精」の違い
精霊と妖精の漢字表記を並べて比較すると、霊と妖という漢字の違いが存在する事に気付けます。
所がもう1つの漢字は同じであり、どちらも伝承で語られる様な超自然的な存在を表現する言葉です。
ただし精霊は、万物の根源となる様なエネルギーであり、決まった形はなく直に触れる事は出来ない存在となっています。
もう一方の妖精は、人間と同じ様な姿をした精であり、形があるため触れる事が出来る摩訶不思議な存在です。
まとめ
2つの言葉には共通する漢字があるだけでなく、どちらも物語や伝承に登場する様な不可思議な存在を指し示します。
とはいえ特徴には大きな相違点があり、精霊は万物の根源的なエネルギーとか気を表す言葉で姿だけでなく形もないため、人間には触れる事は出来ない存在に対して使うべき言葉です。
対する妖精は超自然的な存在で人間の様な姿形をしており、実体があるので触れる事が出来ます。