「ミステリー」と「推理小説」はよく似た意味で使われますが、どのような違いで区別すればいいのでしょうか。
今回は、「ミステリー」と「推理小説」の違いを解説します。
「ミステリー」とは?
「ミステリー」とは、「不可思議な話」を意味する言葉です。
「ミステリー」の使い方
なぜそのようになったのかわからない、どうしてそのような結末になったのかはっきりしないなど全体に一見してわかる筋道が通っていない不可思議で理解不能な話を指します。
原因と結果の関係がはっきりしていない話や正体不明のストーリーなど、きちんと論理立てて説明できない物事が主題になっている話を「ミステリー」といいます。
一般的には謎を含む話や解明されていない説などを指しますが、幽霊やUFOなどオカルトチックな怪奇現象の話も「ミステリー」の一種です。
「推理小説」とは?
「推理小説」とは、「作者から投げかけられた謎を推理して楽しむ娯楽小説」のことです。
「推理小説」の使い方
物語の中に謎や秘密が提示され読書は小説を読み進めながら謎や秘密を推理して解き明かすこと、もしくは作中において謎や秘密が解き明かすされる過程を楽しむ小説を指します。
事件の犯人やトリックを推理するスタイルが一般的ですが、小説の構造そのものに仕掛けが施されている凝った作りの「推理小説」も存在します。
「ミステリー」と「推理小説」の違い
「ミステリー」と「推理小説」は現在のところほとんど同じ意味で使われており大きな違いはありません。
しいて違いをあげるとすれば「ミステリー」は謎や秘密など不可思議な出来事そのものを楽しむのに対し「推理小説」は謎や秘密を解き明かすことを楽しむ、という違いがあります。
謎や秘密そのものが主題である「ミステリー」は不可思議が解明されないまま終わることもありますが「推理小説」には謎を解く探偵役が登場し作中で必ず何らかの形で決着がつく、というのも違いの1つです。
まとめ
「ミステリー」と「推理小説」はほぼ同じ意味で使われていますが本来の意味は微妙に異なります。
厳密に使い分けられることはほとんどありませんが、勘違いしないようそれぞれの正しい意味を知っておきましょう。