ジュゴンやマナティに激似の品種もイルカには存在する?
この記事では、「ジュゴン」と「イルカ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ジュゴン」とは?
ジュゴン科ジュゴン属を本種のみで形成します。
人形のモデルとしてあまりに有名だと言えるでしょう。
沖縄〜南方諸島、さらにはオーストラリア沿岸までにと広域に棲息。
またペルシャ湾や紅海から東アフリカ沿岸と広域で姿を見る事が可能ですが、その個体数は多くはありません。
その知名度とは裏腹に古くから狩猟対象であり、沖縄南洋でのダイナマイト漁の影響を受けた事で有名。
また非常に繊細であり、水族館に展示された場合多くが1ヶ月命を繋げません。
三重県の鳥羽水族館で展示されているジュゴンは入館から36年を過ごしている世界でも稀な生体になります。
「イルカ」とは?
クジラ目ハクジラ亜目であり、水族館のショーでも人気者が「イルカ」だと言っていいでしょう。
亜目の名称通り“歯”をもっており、その歯で魚やイカなどを捕食します。
厳密にはクジラと「イルカ」の違いはその体長によるものです。
イルカでも「シロイルカ」は「ジュゴン」と同じ体色のため仲間だと混同する方も多いと言えるでしょう。
「ジュゴン」と「イルカ」の違い
「ジュゴン」と「イルカ」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は海牛目であり「マナティ」と「ジュゴン」がその代表格になります。
鳥羽水族館の「ジュゴン」の水槽には主食となるアマモなどの海草・水草が育成されています。
遺伝子的には象に近く、海に住む草食哺乳類だと言っていいでしょう。
後者はハクジラ亜目であり、歯で魚やイカを捕食する肉食哺乳類だと良いはずです。
一般的に想像される「イルカ」はヒレもあるため「ジュゴン」とは似ても似つかぬ姿形をしています。
その一方で「シロイルカ」は傍目からは「イルカ」や「クジラ」よりも海牛目に近い外観なのが特徴だと言えるでしょう。
しかしやはり「シロイルカ」も肉食です。
まとめ
「ジュゴン」は海牛目であり、アマモなどの海藻を主食とする草食哺乳類になります。
動きはゆるく大きさもせいぜい3m程度で大人しいのが特徴。
また野生の成体は世界でも極めて少ない絶滅危惧種です。
「イルカ」はハクジラ亜目であり肉食哺乳類だと言っていいでしょう。
「イルカ」と「クジラ」の分類定義は大きさしかなく4mがボーダーライン。
しかしそれも厳密なものではありません。
「シロイルカ」は見た目ヒレが見つからず「ジュゴン」や「マナティ」と同じ海牛目に見えるため混同しやすい存在だと言えるでしょう。