この記事では、「奉賛金」と「奉納金」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「奉賛金」とは?
長い間建つ寺や神社の建物が劣化した箇所を修理したり、修繕するお金を奉納することを「奉賛金」【ほうさんきん】といいます。
神に対して敬う気持ちを大切にし、寄付金を納めるといった行為を指す言葉です。
このお金によって老朽化した建物から便所、階段、照明などを新しくして、訪れる人が安全に参拝できるようにします。
「奉賛金」は建物を維持する住職にとってとても助かる寄付金であり、失礼がないよう熨斗袋【のしぶくろ】に包み、渡すお金です。
熨斗袋には奉納する目的によって記入する名目が違うので、確かめましょう。
「奉納金」とは?
神社での祭りを尊重して渡すのが「奉納金」【ほうのうきん】です。
のし袋に入れるのがマナーであり、祝う場合は紅白の水引か、紅金で蝶結びを選びます。
元々は奉納するためのお金であり、寄付する気持ちを込めた渡すものでした。
金額としては、縁起物を受け取る場合は1万円前後が一般的で、神社の初穂料【はつほりょう】はたいてい決まっているのです。
奉納する意味としては、神社が毎年行う祭をするために使うお金として利用されています。
納める者は地元に住む者で、御寄進といった呼び方して奉納するお金です。
「奉賛金」と「奉納金」の違い
「奉賛金」と「奉納金」の違いを、分かりやすく解説します。
老朽化した床や壁、屋根など神社の建物を修理するために納めるのが「奉賛金」です。
古くから建ち、すでに何十年にもなる建物は雨漏りしたり、床が抜けるといった危険な状態を修繕したり、新しく建てなければなりません。
このような状態であれば人から募り、寄付してもらうのです。
もう一方の「奉納金」は、地元の人達が地域にある神社で開催する祭りに使う費用を賄うため、のし袋にお金を入れて納めるお金を指します。
元々はご祝儀として渡していたものが、現在ではお金を包み、神輿や詰所に奉納するわけです。
包む袋の表部分には御寄付や「金 壱萬円」と書き、裏側には縦に自分が住む場所や名前を記入して納めます。
まとめ
神社に納めるお金として大事に使っていますが、建物を修繕するために使うか、祭りを開催するときの資金として利用するかの違いがあるわけです。