足元を保護する靴として「セーフティシューズ」と「安全靴」があります。
2つの靴はどのような基準で区別されているのでしょうか。
今回は、「セーフティシューズ」と「安全靴」の違いを解説します。
「セーフティシューズ」とは?
「セーフティシューズ」とは、「各部の強度を高めた足元の安全を守る靴」です。
「セーフティシューズ」の使い方
危険な場所での業務中は足元の安全対策も重要です。
道具や部品を落としたり地面に落ちている尖ったものを踏み抜いたり硬いものに足をぶつけたりなど、足は常に危険にさらされていると言っても過言ではありません。
そのような足元の危険から守る靴が「セーフティシューズ」です。
つま先に鉄板を入れたり靴底を固い素材に変えて踏み抜きを防いだりなど安全性を高め作業中の事故を防止します。
「安全靴」とは?
「安全靴」とは、「つま先に鉄板を入れるなど防護性を高めた靴」です。
「安全靴」の使い方
建築現場や土木工事現場で広く利用されている安全装備の一種です。
一般的にはJIS規格をクリアした安全性能を有する靴を「安全靴」と呼んでいます。
JIS規格のS種では36cmの高さから20kgの重りを落下させても耐えられる衝撃性能と1020kgfの圧迫荷重に耐えられる圧迫性能が普通作業用安全靴の基準です。
「セーフティシューズ」と「安全靴」の違い
「セーフティシューズ」と「安全靴」の違いは「JIS規格」です。
つま先や靴底など各部が強化された防護靴のうちJIS規格に合格していない靴を「セーフティシューズ」といい、JIS規格に合格し安全基準を満たしている靴を「安全靴」と呼んで区別しています。
一般的に「セーフティシューズ」はつま先だけあるいは靴底だけなど一部分のみを強化しているものが多いのに対し「安全靴」は全てにおいてJIS規格の安全基準を満たしています。
軽さや履き心地などは「セーフティシューズ」が優れていますが、安全性優先で選ぶなら「安全靴」です。
まとめ
「セーフティシューズ」と「安全靴」はJIS規格に合格しているかどうかで区別されます。
どの程度の安全を求めるのかを考慮して選んでください。