この記事では、「行者にんにく」と「普通のにんにく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「行者にんにく」とは?
「行者(ぎょうじゃ)にんにく」とは、ヒガンバナ科ネギ属に分類されている多年草の一種のことを表しています。
漢字表記は「行者忍辱」、「行者大蒜」、「行者蒜」などがあります。
東アジアが原産で、草丈は40㎝〜60㎝くらいあります。
「行者にんにく」の開花時期は6月〜7月頃で、6弁花の白色の小花が多数咲きます。
実は緑色、種子は黒色です。
「行者にんにく」の葉は根生で平たく、やわらかいのが特徴です。
若芽は山菜として、栽培ものは野菜として、食用になっています。
ニンニクのようなニオイと辛みがあります。
また、鱗茎は薬用に用いられています。
「普通のにんにく」とは?
「普通のにんにく」はヒガンバナ科ネギ属に属している多年草の一つです。
漢字表記では、「大蒜」、「蒜」、「葫」などがあります。
原産は中央アジアとも言われ、草丈は60㎝〜120㎝程です。
開花時期は5月頃に、散形花序で6弁花の白色、紫色、桃色の花が多数咲きます。
葉は根生の線形で、縁は全縁です。
鱗茎は強いニオイと辛みがあり、食用や薬用に用いられています。
また、茎は「ニンニクの芽」として、野菜になっています。
「行者にんにく」と「普通のにんにく」の違い
「行者にんにく」と「普通のにんにく」の違いを、分かりやすく解説します。
「行者にんにく」は葉茎を食べますが、「普通のにんにく」は土中の鱗茎を食します。
「行者にんにく」と「普通のにんにく」は、特にこのような違いが見られます。
まとめ
「行者にんにく」の別称には、「アイヌネギ」、「ヤマニンニク」、「ヤマビル」などがあります。
また、「行者にんにく」の英語表記は「alpine leek」、「victory onion」などになります。
そして、「普通のにんにく」には、「ガーリック」、「大蒜」などの別名があります。
さらに、「普通のにんにく」は英語で「garlic」と表記します。
今回は「行者にんにく」と「普通のにんにく」の意味や違いなどについてご紹介してきました。
「行者にんにく」と「普通のにんにく」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。