お高いものは数百万!?
この記事では、「沈香」と「白檀」の違いを分かりやすく説明していきます。
「沈香」とは?
香木の1つであり「伽羅」ほどはしないもの時には百万円を超えるものも珍しくありません。
原木はジンチョウゲ科ジンコウ属アクイラリアという名前の常緑樹。
原木がダメージを負って開いた穴を埋める樹脂を分泌。
それを蓄積させ、乾燥させた所で余分な木の部分をそぎ落としたものです。
人為的に穴を開けて菌や薬品を注入。
2年ほど樹脂を蓄積させ、粉末にして水蒸気蒸留して香油化。
成分が多いものは切り出しされ、沈香として販売されます。
「白檀」とは?
ビャクダン科ビャクダン属の白檀という名前の熱帯常緑樹。
花に特徴的な甘い香りがあるので有名でしょう。
花や茎、根に独特の香りがあるため商業利用されています。
特にお線香は有名で誰もが使った事があると思われます。
「沈香」と「白檀」の違い
「沈香」と「白檀」の違いを、分かりやすく解説します。
「沈香」の原木であるアクイラリアはそのままでは全く臭いがしません。
熱する事でその独特な香りが発現します。
一方の「白檀」はそのまま熱を加えないでも香りが発現している点が大きく違うと言えます。
また「沈香」は天然とは別に人工栽培が可能。
香りの善し悪しは別として人為的に産み出す事ができますが「白檀」はできません。
木の芯の部分が臭いが強い事からもわかると思います。
よって自然と精油が獲れるまでには20年〜30年時の経過が必要です。
また前者は甘い香りが特徴であり、後者は甘さと苦さが共存する香りだと言っていいでしょう。
まとめ
「沈香」は原木には木にも花にも匂いがありません。
沈香成分が染み出した部分を熱する事で香りが生まれると言っていいでしょう。
比較的甘い匂いなのが特徴的。
また天然ものに加えて、人為的な手段で2年で沈香は採集可能です。
しかし匂いの強さでは天然ものに遥かに及びません。
一方の「白檀」は既に木から香りが発現します。
苦みのある香りが特徴。
日本の線香には欠かせないものであるため、線香を嗅げば容易に匂いは把握できるでしょう。
採集できるまでには20〜30年「白檀」を育成する必要があり、人工的な香木としては存在しません。