病気の性質として「慢性」と「急性」があります。
この2つはどのような基準で区別されているのでしょうか。
今回は、「慢性」と「急性」の違いを解説します。
「慢性」とは?
「慢性」とは、「症状が継続的で完治しないまま長く続く病気の性質」のことです。
「慢性」の使い方
病気の症状の現れ方はさまざまです。
多くの病気は症状が現れたら適切に治療することで症状がおさまりますが、病気の中には治療しても症状を完全におさめることができず治らない状態がずっと続いてしまうものもあります。
病気の症状がすっきり改善しないままずっと抱え続けることになる病気の性質を「慢性」といいます。
症状は激しくありませんが元通りの正常な状態にはなかなか治らない厄介な病気です。
「急性」とは?
「急性」とは、「病気の症状が短期間のうちに現れ進み方が速い病気の性質」のことです。
「急性」の使い方
急激に症状が現れる病気の性質を指します。
突然お腹が痛くなったりいきなり頭痛に襲われたりなど、前ぶれや予兆がなく短期間のうちに体の調子が悪くなり症状が悪化する病気の性質が「急性」です。
「慢性」と「急性」の違い
「慢性」と「急性」の違いは「症状が現れる期間」です。
「慢性」は症状がずっと続き常態化している病気の性質を指すのに対し「急性」は短期間のうちに急激に症状が現れる病気の性質を指します。
一般的には数カ月同じ症状が続く状態を「慢性」といい、数日以内で急激に病気の症状が進行する状態を「急性」と区別します。
「慢性」の例文
・『慢性の腰痛を抱えている』
・『慢性の病気とはうまく付き合っていくしかない』
「急性」の例文
・『急性盲腸炎で病院に運ばれた』
・『急性アルコール中毒を治療する』
まとめ
「慢性」と「急性」は同じ病気でも進み具合や症状の現れる期間の違いで区別します。
症状の現れ方の違いにより治療方法も異なります。
健康に関わる言葉なのでそれぞれの意味を正しく理解しておきましょう。