この記事では、「引きこもり」と「閉じこもり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「引きこもり」とは?
「引きこもり」とは、「長期間にわたり、自宅や自室からほとんど出ず、社会的な活動に参加しない状態が続く人のこと」という意味です。
肉体的には問題ないのですが、ストレスを感じたり、精神的疾患などにより、部屋から出られなくなった状態のことです。
原則として、6か月以上にわたり、家庭に留まっている状態を表します。
なお、全く部屋から出ないというのではなく、人と接しない状態で外出することも含まれます。
「引きこもり」の言葉の使い方
「引きこもり」は名詞として「引きこもりになる・なった」「引きこもり状態」などと使われます。
「引き」は動詞「引く」の連用形で「物の端を持って手でたぐり寄せる」から転じて「後方に退かせる」「縁を切る」「関係を絶つ」という意味、「こもり」は「籠り」と書き動詞「籠る」の連用形が名詞化した語で「中に入ったまま外に出ないでいる」「外とのつながりを断って、中に深く入り込む」という意味、「引きこもり」で「社会との関係を絶って部屋に入ったまま外に出ないでいること」になります。
「閉じこもり」とは?
「閉じこもり」の意味は以下の通りです。
1つ目は「毎日の生活で、ほとんど外出しない状態」という意味です。
2つ目は「主に、高齢者が健康の悪化や認知症などにより、生活空間が狭まり、ほとんど家から出ない状態」という意味です。
「閉じこもり」の言葉の使い方
「閉じこもり」は名詞として「閉じこもりにある・なった」「閉じこもり気味」などと使われます。
「閉じ」は動詞「閉じる」の連用形で「あいていたもの・部分をふさぐ」という意味、「こもり」は「中に入ったまま外に出ないでいる」「外とのつながりを断って、中に深く入り込む」という意味、「閉じこもり」で「外部とのつながりを断ち、自分の居場所に入り込むこと」、転じて「家から外に出ないこと」になります。
「引きこもり」と「閉じこもり」の違い
「引きこもり」は「社会との関係を絶って部屋に入ったまま外に出ないでいること」です。
「閉じこもり」は「外部とのつながりを断ち、自分の居場所に入り込むこと」、転じて「家から外に出ないこと」です。
まとめ
今回は「引きこもり」と「閉じこもり」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。