「効用」と「便益」の違いとは?分かりやすく解釈

「効用」と「便益」の違いとは?違い

この記事では、「効用」「便益」の違いを分かりやすく説明していきます。

「効用(こうよう)」とは?

「効用」は主に「使い道」「効き目」という意味を表す言葉です。

その他、経済学上では、消費者がサービスや財を消費することによって得られる満足の度合いという意味を表します。


「効用」の使い方

「効用」は名詞として使われています。


「便益(べんえき)」とは?

「便益」とは「便宜と利益」「都合が良く利益のあること」を意味する言葉です。

便宜(べんぎ)は特定の目的や必要なものにとって都合の良いこと、便利が良いことなどの意味を表す言葉です。

一方、利益は得になることや事業運営などによって得られる儲けを意味する言葉になります。

「便益」の使い方

「便益」は名詞として使われています。

「効用」と「便益」の違い

「効用」は使い道や効き目、効能などのニュアンスを含める言葉であり、「便益」は恩恵や便利というニュアンスを含める言葉になります。

したがって、「スマホの使い道」という意味を表す場合、「スマホの効用」と表現することはできても、「スマホの便益」と表現することはできません。

逆に、「スマホの利点」という意味を表す場合、「スマホの便益」と表現することはできても、「スマホの効用」と表現することはできません。

「効用」の例文

・『彼は有り余ったお金の効用について悩んでいるらしい』
・『環境問題となっている廃棄物に効用がないか議論が交わされた』
・『薬の効用と副作用について医者から詳しい説明を受けた』
・『近年になって、この成分の新しい効用が発見された』

「便益」の例文

・『AIを導入することによる便益を話し合った』
・『便益ばかりに目が行きがちだが、リスクについても考えるべきだ』
・『当初、便益があると期待されていたが、実態は全く異なるものであった』
・『新政策によって便益を受けた人とそこからあぶれてしまった人がいるようだ』

まとめ

効用と便益はニュアンスに微妙な違いがあるということでした。

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