皆が知るマンドリンに似た楽器マンドラその違いとは?
この記事では、「マンドリン」と「マンドラ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マンドリン」とは?
「マンドリン」という楽器の名前は知っていても実際に見た事のある方は少ないのではないでしょうか。
発祥は17世紀中頃のイタリア・ナポリだと言われています。
既に100年近く前に弦楽器として「ヴァイオリン」が登場。
調弦が同一な為「ヴァイオリン」からの派生と思われがちですが、「リュート」の仲間である「マンドーラ」から派生したと言われています。
バロック時代には「バロックマンドリン」で12弦2本×6コースでしたが、現在の主流は8弦2×4コースのものになりました。
「マンドラ」とは?
前述した「マンドーラ」と英語の綴りが一字違いのため混同しやすいですが、「マンドラ」は「マンドリン」属であり、マンドリンから派生した楽器だと言っていいでしょう。
「マンドリン」よりも大きいのが特徴です。
主旋律を奏でる「マンドリン」を副旋律で支えるそんな存在にあたります。
「マンドリン」と「マンドラ」の違い
「マンドリン」と「マンドラ」の違いを、分かりやすく解説します。
「マンドリン」は「ギター」と「ヴァイオリン」の中間の存在だと言っていいでしょう。
「リュート」から「マンドーラ」そして「マンドリン」に改良されていきました。
サイズ的に見ればわかる通りいわゆる小型化と簡素化され、大元の「リュート」から比べれば使いやすくなったのは言うまでもないでしょう。
楽曲的には主旋律を奏でるのが一般的。
一方の「マンドラ」は「マンドリン」属の名前がつくとおり「マンドリン」からの派生。
サイズが一回り大きくなったのに加えて差別化の1つとして1オクターブ低いのが音的特徴。
主に副旋律を奏でる役割を担います。
まとめ
「マンドリン」は「リュート」から派生した「マンドーラ」から改良されたものです。
楽器的には調弦は「ヴァイオリン」と同じで「ギター」と「ヴァイオリン」の中間的な存在だと言えるでしょう。
「リュート」から比べると小型化、簡素化の傾向が見られ、改良された背景もそうした要素が強いと思われます。
「マンドラ」は前述の「マンドーラ」とは違い「マンドリン」属で一回り大きいのが特徴。
1オクターブ低い音が出せるため、「マンドリン」が主旋律、「マンドラ」が副旋律を奏でる事が多いと言えます。