「逃避」と「逃避行」の違いとは?分かりやすく解釈

「逃避」と「逃避行」の違いとは?違い

この記事では、「逃避」【とうひ】と「逃避行」【とうひこう】の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「逃避」とは?意味

本当ならやらなければいけないというのに、逃げている人の状態を指すのが「逃避」【とうひ】と言います。

自分に与えられた任務だというのに、やる気を見せないどころか、避けてやるべきことから逃げてしまうわけです。

今の悪い状態からいい方向へと逃げるため「逃避する」と人は心を決めた心境を表し、逃げて楽になりたいと思う気持ちを行動に移すといったさまを伝えるときも使われています。

それだけ今の状態が苦しかったり、困るといった状況であるので、脱出したいと思うのです。


「逃避行」とは?意味

世間から身を隠すようにして逃げることを「逃避行」【とうひこう】と言います。

たいていは悪いことした人が周囲の目を気にして逃げて、他の場所で暮らすことを指すわけです。

それだけ世間をあざむき、裏切るような事件を起こした人や、人に知られるとまずいと思うほどの重大な問題起こした者が住む場所を変えて潜むようにします。

驚く事件や相手に重い後遺症を残すような事故を起こした逃亡犯が、まさに「逃避行」して生き延びるといった状況のときに使われている言葉です。


「逃避」と「逃避行」の違い

積極的にやらなければならないことであるのに、そこから逃げてしまう情けなさを感じさせる人の行動を「逃避」と表します。

自分では無理だと感じる困難にぶつかったとき、自分だけが助かろうと逃げてしまうわけです。

「現実逃避」「逃避行動」など、人の行動を伝えるとき使われています。

もう一方の「逃避行」は、周囲に迷惑をかけたり、怪我を負わせてしまったなど後ろめたいことした人がその場所に住みにくくなったので、姿が見えないよう密かに逃げて偽名を語ったり、過去を明かさずに新しい所で暮らすという違いがあります。

「逃避」の例文

・『口煩い上司の元で働くのが嫌になった私は、逃避するため転職した』
・『逃避する私の唯一の味方はお金を入金してくれる兄だけだった』

「逃避行」の例文

・『結婚してはいけないと反対する親から彼氏と海外へ逃避行する』
・『ひき逃げ事件を起こした友人が、荷物を家から持ち出して逃避行した』

まとめ

どちらも自分に不利と感じる状況から逃げることを伝える言葉ですが、今の悪い状態から脱出するため逃げるのか、犯罪を犯して逃げなければならない状況であるか使い分けてみるといいでしょう。

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