この記事では、「ボヘミアン」と「ヒッピー」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「ボヘミアン」とは?
1970年代、国内で若い世代に受け入れられた「ボヘミアン」の基盤は「ヒッピー」でした。
「ヒッピー」の服に個性的な民族衣装を取り入れたものを指す言葉であり、19世紀のフランスで誕生した呼び方です。
元々は旅人であるジプシーをロマ人といい、貧しい身なりした彼等がチェコにあるボヘミアよりフランスに訪れた際、そのなりを軽薄する意味で“Bohemian”「ボヘミアン」と呼び始めます。
その名残でお金を持ち合わせていない芸術家や俳優、作家といった人々を指すときに使われるようになったのです。
それまでの中流階級に異を唱え、芸術は過激的であるべきとの信条を社会に伝えました。
「ヒッピー」とは?
米国生まれの「ヒッピー」は、1960年代に若者の間で流行った独特な服装を楽しむ人を指す言葉です。
英語では“hippie”と書き、それまでの価値観や道徳観を根本的に変えた人々であり、まるでインディアンのような長い髪の毛にネックレス、裾の広がったパンツを穿き、風変わりな見た目でギターを弾きながら道端に座り、歌うその姿は目の前を通る人々に違和感を与えました。
音楽も幻想的なサイケデリックを取り入れていたり、定まった仕事に就いて働かないのが彼等の考え方であったのです。
「ボヘミアン」と「ヒッピー」の違い
「ボヘミアン」と「ヒッピー」の違いを、分かりやすく解説します。
ボヘミアからフランスに来た見た目の貧しい人々を「ボヘミアン」と呼ぶようになり、お金の無いジャーナリストや俳優、芸術家など特殊な職業で生計を立てる者を呼ぶために使われています。
個性的な見た目だけでなく、お金を節約して暮らす人々は自分を信じ、人からの指図を受けずに生きる独力家という意味で使われるようになるわけです。
上流階級のブルジョアを根本的に改革するため安いお酒を選び、過激的に政治を批判しました。
もう一方の「ヒッピー」は座禅を組みつつ瞑想したり、ロックも幻想的な曲調に仕上げては長い髪に髭姿、首、腕には装飾品を付けるのが彼等の容姿です。
米国の近代的な生活や道徳観に背中を向けて生きました。
まとめ
個性的な言葉で呼ばれていた彼等ですが、世の中の当たり前な考え方や服装に反抗するため活動していました。
服装や髪型、考え方に違いがありますので、画像やファッションサイトで異なる点を見比べてみましょう。