「陸稲」と「水稲」の違いとは?分かりやすく解釈

「陸稲」と「水稲」の違いとは?違い

お米を収穫する稲には「陸稲」「水稲」があります。

2つの稲はどのような違いで区別されているのでしょうか。

今回は、「陸稲」「水稲」の違いを解説します。

「陸稲」とは?

「陸稲」とは、「畑で栽培する稲」です。


「陸稲」の使い方

麦や野菜などその他の作物と同様に畑で育てる稲を指します。

日本ではあまり見かけないやり方ですが東南アジアなど日本以外の地域で栽培される米の多くは「陸稲」で育てられています。

野菜や穀物と同じ土を耕して作る畑で育てられるため水分の少ない地域での米栽培に適した稲です。


「水稲」とは?

「水稲」とは、「水を張った田んぼで育てられる稲」です。

「水稲」の使い方

区切られた農地に水を流し入れて土と混ぜ込み泥状にした田んぼで育てられる稲を指します。

日本で育てられている稲のほとんどは田んぼで栽培する「水稲」です。

「陸稲」と「水稲」の違い

「陸稲」「水稲」の違いは「栽培環境」です。

「陸稲」は畑で栽培されるのに対し「水稲」は田んぼで育てられます。

作付けの方法にも違いが見られ「陸稲」は野菜や穀物と同じく種子に当たる種もみを地面に直まきしますが「水稲」は種もみを田んぼに直まきせず別の場所で発芽させ十数センチ程度まで育てた苗を田んぼに移植する田植えで作付けします。

「陸稲」「水稲」は畑か田んぼかの違いで区別されるものであり品種的な違いはありません。

品種により適した栽培環境は異なるので実際に育つかどうかは別ですが、同じ品種の米でも畑に巻いて育てれば「陸稲」と呼ばれ田んぼで育てれば「水稲」になります。

「陸稲」の例文

・『東南アジアでは陸稲が多く育てられている』
・『陸稲は日本ではごくわずかしか栽培されていない』

「水稲」の例文

・『日本の米作りのほとんどは水稲である』
・『水稲を育てるために田んぼ作りから始める』

まとめ

「陸稲」「水稲」はどちらも同じ稲ですが栽培環境が大きく異なります。

それぞれの特徴を理解して正しく区別してください。

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