好き嫌いが分かれる?食用の菜の花とは?
この記事では、「食用の菜の花」と「観賞用の菜の花」の違いを分かりやすく説明していきます。
「食用の菜の花」とは?
「食用の菜の花」は端的にいえば2つの目的によって使われる品種が異なります。
セイヨウアブラナは現在でも日本における食用油の主流となる菜種油の原材料として使われています。
行楽弁当や給食メニューにも出される食用菜の花は春の風物詩とも言って過言ではありません。
もっともポピュラーな菜の花としては和種「寒咲花菜」が挙げられます。
花茎、蕾、葉を食べる事を前提に苦みを抑えてあるのが特徴です。
それとは別に洋種は花と茎を食べるのが一般的。
葉が厚い分食感を楽しめるのが特徴だと言っていいでしょう。
「観賞用の菜の花」とは?
観賞用に特化した掛け合わせがされた菜の花だと言っていいでしょう。
開花時期や花色の濃淡、花の大きさなど特化したポイントは様々。
春の季語になっている「春雷」や「江月」など春を連想させる名前の品種が代表的だと言えるでしょう。
「観賞用の菜の花」ですが食べられない訳ではありません。
「食用の菜の花」よりも本来持つ爽やかな苦みがあるため、栽培地では普通に調理され食用になっている事も珍しくありません。
「食用の菜の花」と「観賞用の菜の花」の違い
「食用の菜の花」と「観賞用の菜の花」の違いを、分かりやすく解説します。
基本的に両者ともに日進月歩で改良が進められていると言っていいでしょう。
前者は油採集が目的ならば、より高品質で油量が取れる様に掛け合わされ品種改良されています。
また「食用の菜の花」の場合、本来の魅力である苦みを抑えて、万人受けする様にマイルドにした品種が多いと言えます。
これは和種、洋種ともにその傾向が強く見られる事でしょう。
一方の「観賞用の菜の花」にはその名前からイメージされる「春雷」や「江月」などが挙げられます。
菜の花畑を観光資源化している場合、観賞用の複数品種を組み合わせ、花畑をデザインをしているところがほとんどでしょう。
主に外観を「観賞用の菜の花」は改良し、特徴を持たせています。
まとめ
「食用の菜の花」には純然たる食用と油採集用に改良された品種が存在します。
「観賞用の菜の花」も同様で見栄えが良くなる様に掛け合わせがされています。
菜の花の食味はホロ苦さが魅力ですが「食用の菜の花」の多くはその食味をマイルドに抑えられていると言っていいでしょう。
「観賞用の菜の花」が食べられない訳ではなく、本来の菜の花らしい苦みを好む人は敢えて観賞用を食する方も多いようです。