天然水とミネラルウォーターは同じじゃない?
この記事では、「天然水」と「ミネラルウォーター」の違いを分かりやすく説明していきます。
「天然水」とは?
東京都中央区に本社を構える『サントリーフーズ株式会社』が山梨県にある同社の白州蒸留所にてボトリングした「南アルプスの天然水」を1991年に発売開始。
それ以降急速に「天然水」という言葉が広まったと言っていいでしょう。
それまで水資源が豊富な日本には水を購入する概念はなかったとも言えます。
「ミネラルウォーター」とは?
日本ではフランスの『ダノン』社のブランドである「ボルヴィック」が1986年に『サントリーフーズ』発売開始。
ついで『ダノン』社の世界No. 1ブランド「エビアン」を『カルピス伊藤忠ミネラルウォーター株式会社』が1987年に開始した事で外国産の「ミネラルウォーター」ブームが起きています。
ただしこれらは「ナチュラルミネラルウォーター」にあたる天然水に該当。
「ミネラルウォーター」は浅井戸水、深井戸水、鉱水、湧水、鉱泉水、伏流水、温泉水のいずれから採水したものにミネラル分を添加、加工処理したものになります。
「天然水」と「ミネラルウォーター」の違い
「天然水」と「ミネラルウォーター」の違いを、分かりやすく解説します。
「ミネラルウォーター」は浅井戸水、深井戸水、湧水、鉱泉水、鉱水、伏流水、温泉水の水源から採水したものを原水として、ミネラル分を加工したものになります。
いわゆる採水地明記のない“○○水”等のあやふやな表記の類の多くがこれにあたると思って構いません。
一方で「天然水」は上記の水源から採水したものを濾過、殺菌処理以外をしていないものを指すと言っていいでしょう。
日本に「ミネラルウォーター」という言葉を定着させたフランスの「ボルヴィック」や「エビアン」は採水地からボトリングまでパイプラインで繋がれ、濾過、殺菌処理しかしていません。
いわゆる「ナチュラルミネラルウォーター」にあたり、「天然水」と同じものになります。
まとめ
「ミネラルウォーター」は地下水を採水したうえで品質を安定させるためにミネラル分などを添加、加工して濾過、殺菌処理を施したものです。
「天然水」は採水後に濾過、殺菌処理以外は手を加えていません。
日本に「ミネラルウォーター」の言葉を定着させた「ボルヴィック」や「エビアン」などの外国産の「ミネラルウォーター」は「ナチュラルミネラルウォーター」にあたり「天然水」と同じものでした。