「まつり縫い」と「ミシン縫い」はそれぞれどのような縫い方で何が違うのでしょうか。
今回は、「まつり縫い」と「ミシン縫い」の違いを解説します。
「まつり縫い」とは?
「まつり縫い」とは、「縫い目を目立たせないように縫う縫い方」のことです。
「まつり縫い」の使い方
針と糸を使う裁縫にはさまざまな縫い方の技術が存在します。
縫う場所や目的によって使い分けられる縫い方のうち縫い目が目立たないよう表から縫い目を隠すように縫う縫い方を「まつり縫い」といいます。
糸を斜めに渡すようにして縫い止めていく縫い方で一般的にはズボンの裾上げや袖口の処理など縫い目を目立たせたくない場所に使う方法です。
「ミシン縫い」とは?
「ミシン縫い」とは、「ミシンを使って縫う縫い方」のことです。
「ミシン縫い」の使い方
糸で布を縫うための機械を「ミシン」といいます。
針に通した糸で布を縫い上げていくのは手で縫うのと同じですが、布の上下から同時に縫い上げていくので仕上がりが手縫いとは全く違う縫い目になります。
手縫いでは不可能な上下から同時に縫っていく機械独特の縫い方の呼び名が「ミシン縫い」です。
最近のミシンは高性能化が進んでおり多様な縫い方に対応しますが狭義では上下から縫っていくミシンの基本的な縫い方を指して「ミシン縫い」といい、ミシンで縫った縫い目であってもその他の縫い方は「ミシン縫い」ではありません。
「まつり縫い」と「ミシン縫い」の違い
「まつり縫い」と「ミシン縫い」の違いは「手作業か機械か」です。
「まつり縫い」は基本的に手縫いで行われる縫い方の名称なのに対し「ミシン縫い」は手縫いではできないミシン独特の縫い方を指す言葉です。
「まつり縫い」は縫い方なのでミシンを使って縫うことも可能ですが「ミシン縫い」は縫うのに使った道具を表す言葉なので手作業ではできません。
まとめ
「まつり縫い」と「ミシン縫い」は表している意味合いが全く異なります。
それぞれの言葉の性質を正しく理解し使い分けてください。