この記事では、「簡易水洗トイレ」と「水洗トイレ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「簡易水洗トイレ」とは?
汲み取り式を「簡易水洗トイレ」【かんいすいせんトイレ】といいます。
このような汲み取り式が採用される地域では下水処理設備が整っていないため選ばれる方法です。
主に、本水洗と非水洗の2種類に分けられ、大便や小便は地面下に埋められた家の外にあるタンクの中に入り、バキュームカーが家に来て吸い取ります。
普通の水洗トイレと見た目は変わりませんが、汲取式の便所になるため水を流すときは汲取り頻度が多くなる傾向が見られるトイレです。
「水洗トイレ」とは?
汲み取りしなくても、排泄物が便器からきれいに下水処理するため常に衛生的なのが「水洗トイレ」【すいせんトイレ】です。
洗浄方式の一つであり、水の勢いで大便や小便を流して下水処理場に流れる仕組みを採用しています。
水を流すときの仕組みとしては、用を足した後レバーを捻ればタンクの排水口より水が流れて、便器の中にある排泄物をきれいに流すのです。
タンクの中の水がすべて排出された後は浮玉が下がり、排水口をゴムフロートが蓋をして、ピストンバルブが開き、また水が流れて溜まります。
また、次に入るときまでに、また十分な量の水で排泄物が流れるようになっているわけです。
「簡易水洗トイレ」と「水洗トイレ」の違い
「簡易水洗トイレ」と「水洗トイレ」の違いを、分かりやすく解説します。
下水道料金は必要なく、バキュームカーが汲み取りに来るのが「簡易水洗トイレ」です。
このトイレを採用する理由としては、地下の下水処理の設備が無い所になります。
地面の下には排泄物を入れる大きなタンクが埋められていて、バキュームカーが吸い上げて処理施設に持って行くわけです。
タンクには汚水を浄化する機能は無く、便槽から汲み取ったときの量によって決められる料金を支払います。
臭い対策として、タンクと便座の間に水で蓋するのが一般的です。
もう一方の「水洗トイレ」は水道管を便器と繋げ、流れる水の勢いにより排泄物を洗浄して配管に流す仕組みになっています。
排泄物は便器から地下に埋め込まれている浄化槽に入り、下水へと流すのです。
まとめ
トイレについて2種類ご紹介しましたが、タンクに違いがあり、そこから定期的にくみ上げるのか、浄化槽に入れて下水に流す方法といった点が異なると覚えておくといいでしょう。