この記事では、「登壇」【とうだん】と「登場」【とうじょう】の意味や使い方を分かりやすく説明していきます。
「登壇」とは?意味
高さがある壇に上がり、マイクに向かって講演したり、演説することを「登壇」【とうだん】と言います。
一段高い場所に立ち、人々に向けて成功した経緯や、秘訣を語ってコツを伝えたり、熱心に国を変えたいと気持ちを伝えて共感を得るといったとき使うわけです。
また、即位のための儀式を執り行うとき、多くの国民に見えるよう段差がある場所にのぼって受戒の儀式を執り行います。
「登場」とは?意味
複数の人が集まる前に現れることを「登場」【とうじょう】と言います。
多くの人が現れることを心待ちにしているその期待に応えて、人々を楽しい気持ちにしたり、その場を明るい雰囲気にするわけです。
元々は劇で演じる役者が舞台に現れることが語源であり、これから魅力的な演技で観客を楽しませるため熱心に力を注いで演技して魅了するといった意味がありました。
このことから、事件を題材としたドラマでは、謎を解決するため活躍する人物が現れることを「登場する」と言って、犯人を特定することを期待して人々は目を向けるのです。
「登壇」と「登場」の違い
人々が見える高い位置にのぼって成功話したり、社会問題について自分なりの意見を述べることを「登壇」といって多くの人に情報や知ってもらいたいことを伝えます。
もう一方の「登場」は、紹介された後、人々の期待を背負って目の前に現れることを意味している言葉です。
上手から下手へ「登場」したり、真打ち登場した後、退場するといった場面で使われています。
「登壇」の例文
・『教師が登壇して、交通事故に遭わないための心構えを熱心に話す』
・『演説する兄は失敗しないよう何度も登壇するときの練習を繰り返す』
「登場」の例文
・『目の前に登場した男性は楽しそうに手品して、人々を楽しませた』
・『舞台に登場した役者は観客の期待に応えるべく心のこもった演技を見せた』
まとめ
人前に出るという意味で使われている言葉を2つご紹介しました。
高さがある壇上にのぼって熱く語るのか、それとも現れることを心待ちにしていた人々の前に出るときに使うか状況によって使い分けてみるといいでしょう。