この記事では、「理学部」と「理工学部」の違いを分かりやすく説明していきます。
「理学部」とは?
理学部は、りがくぶと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、自然科学等の意味を持っている理の漢字に、大学の分野別に分けられた教育上の組織といった意味を有する学部の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ理学部は大学の学部の1つで、理学の教育や研究を行うための学部を表すのです。
そんな理学部は、数学科や物理学科、化学科や生命学科等の学科に分けられています。
「理工学部」とは?
理工学部は、りこうがくぶと読むのが正解な言葉です。
漢字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、理学の略語である理の漢字に、工学の略語である工の漢字を足し、大学で専門分野により大別された教育や研究組織等の意味がある学部の漢字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から理工学部は、理学と工学の観点から自然科学に関する教育や研究を行う組織を示すのです。
要するに、数学や化学等をの学問である理学と、科学技術を生活に役立てるための学問である工学を一緒に学んだり研究する大学の組織に対して用いる言葉となっています。
「理学部」と「理工学部」の違い
理学部と理工学部の漢字表記を見比べると、工の漢字が付くか付かないかの違いしかない事に気付けるものです。
逆に言えば他の3文字の漢字は同じであり、どちらも大学の学部を表現する言葉となっています。
とはいえ理学部は、理学である自然科学を専門的に学んだり研究する大学の組織を表します。
一方の理工学部は、理学と科学技術を生活に役立てるための学問である工学を同時に学び、研究する大学の組織を示すのです。
まとめ
2つの言葉は共通する漢字が多いだけでなく、共に大学の学部を指し示す言葉となっています。
ただし理学部は、物理学や化学といった理学を専門的に研究したり、学ぶための組織に対して使う言葉です。
対する理工学部は、理学と工学を一緒に研究したり、学ぶための大学組織を意味する言葉として用いられています。