同音異義語の代表格!この記事では、「柿」と「牡蠣」の違いを分かりやすく説明していきます。
「柿」とは?
正確にいえば「カキノキ」の果実を指します。
関ヶ原の合戦後に捕まった「石田三成」と「柿」のエピソードがある通り古くから日本では親しまれてきた果物だと言っていいでしょう。
寛政年間には欧州へ、そして明治時代初期には北米に日本から伝えられた事により、学名も「kaki 」として呼ばれる事になりました。
世界の多くの地域で和名の発音通りに呼称される事で有名。
「パーシモン」という米国の呼び方もありますが、単に「フユウ」と品種で呼ばれたり、日本を連想させる「フジ・フルーツ」等日本由来の呼び方も多く存在しています。
「牡蠣」とは?
二枚貝であり、世界の多くの地域で食べられています。
その殆どが生食であるがゆえに日本のカキフライの美味しさに衝撃を受けた来日外国人の話はもはや定番ネタとも言っていいでしょう。
英語圏のオイスターの呼称は日本でもそれなりに認知度があり、オイスターソースやオイスターバーなどの言葉は一般的に使われています。
また冬が旬の「マガキ」と初夏が旬の「岩ガキ」に大別される方も多いのではないでしょうか。
「柿」と「牡蠣」の違い
「柿」と「牡蠣」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは同音異義語の定番中の定番で古くから比較される存在でした。
勿論「柿」が果物であり「牡蠣」が貝なのは誰もが知っているとおりです。
同音異義語の観点から見るとすれば「柿」はアクセントが低音から高音に流れます。
また地域によってはほぼ同音アクセントだと言えるでしょう。
一方で「牡蠣」は高音から低音へのアクセントをする方がほとんどになります。
また「柿」は学名も「kaki」であり、和名と同一のアクセントで世界中に認知されていると言っていいでしょう。
まとめ
「柿」はカキノキの果実であり、「牡蠣」は二枚貝の品種を指します。
同音異義語として有名で古くから教育の場でも題材として取り上げられるほどです。
日本語はアクセントを強弱で捉えるのではなく、高低で認識します。
そのため「柿」は低音から高音へのアクセント、もしくは同音階でのアクセントにより表現されると言っていいでしょう。
一方で「牡蠣」は高音から低音へのアクセントで「柿」と区別して認識されます。