この記事では、「バスーン」と「ファゴット」の違いを分かりやすく説明していきます。
「バスーン」とは?
バスーンとは木管楽器の一種で、英語の「bassoon」をそのまま日本語にした言葉です。
「bassoon」の語源はフランス語の「basson」です。
バスーンはファゴットとも呼ばれています。
オーケストラや吹奏楽などで用いられる楽器で、低音から中音部の音域を担当しています。
バスーンはストラップやショルダーハーネスをつけ、斜めに構えて演奏します。
「ファゴット」とは?
ファゴットとはバスーンと同じ楽器のことで、ドイツ語の「fagott」やイタリア語の「fagotto」を日本語にした言葉になります。
日本ではファゴットの方がよく知られています。
ファゴットの語源はフランス語の「fagottez」で、「束ねた2本の木」を表していました。
「バスーン」と「ファゴット」の違い
バスーンとファゴットは同じダブルリードの木管楽器を指しています。
英語名がバスーンで、ファゴットはドイツ名になります。
元々はバスーンとファゴットは違う楽器でした。
語源はどちらもフランス語です。
バスーンの語源はフランス語の「basson(バソン)」で、バスーンやファゴットに似た別の楽器を指していました。
それが時代と共にバスーンやファゴットを指す言葉として定着したのです。
日本ではドイツ名であるファゴットと呼ぶことが多いですが、これはファゴットの主流がドイツで製造されているヘッケル(ドイツ)式の楽器だからになります。
ビュッフェ(フランス)式もありますが、近年はあまり使われていません。
ビュッフェ式の楽器のことは、バソンやフレンチバスーン、バソンフランセ等と呼んだりもします。
また、オーケストラや吹奏楽では英語名で統一するのが基本なので、その場合にはバスーンと呼ばれることが多いです。
まとめ
バスーンとファゴットは同じ楽器です。