ダルバート+インドカレー1皿がネパールカレー?
この記事では、「ネパールカレー」と「インドカレー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ネパールカレー」とは?
ネパールカレーとはネパールで食べられているダルバートについてくる豆などのスープや副菜などのカレー風味のものを指すと言っていいでしょう。
近年はエベレストを題材にした映画やネット番組が増えた事でネパールの家庭食ダルバートがテレビで紹介される事もありますが、純然たるカレーがついている場合は少ないとも言えます。
エベレストが存在する通り高地な事もあり、スパイスで食料を保存する必要性も少ないからかもしれません。
サラッとしたテイスト水っぽいもの、日本人の感覚でいえばカレースープに近いものがネパールカレーに該当します。
「インドカレー」とは?
イタリアのピザが北部と南部ではスタイルが違うように、日本の8倍強の広大な面積を持つインドならば、それ以上に細分化されたスタイルのカレーが存在するのは間違いありません。
かなり大まかに大別するとすれば北部と南部の違いになります。
北インドは主食が小麦である事からナンやチャパティに合わせたテイストのカレーが主体だと言っていいでしょう。
クリームや牛乳を使っている事からとろみがあり、マイルドな味わい、見た目にも優しい色合いが特徴。
バターチキンカレーはその代表になります。
一方で南インドカレーは水分が多く日本で言うサラサラ、シャビシャビ感のあるカレーが特徴です。
「ネパールカレー」と「インドカレー」の違い
「ネパールカレー」と「インドカレー」の違いを、分かりやすく解説します。
日本でネパールやスリランカ出身の方がインドカレー店を経営しているのが多いのは周知の事実です。
このあたりは海外における日本料理屋、和食が日本人の目から見るとかけ離れたものに見えるのと同義で捉えると解りやすいかも知れません。
そもそもネパールはカレー風味のスパイススープや副菜は食べるもの、インドカレーに該当する様なものは存在しないと言っていいでしょう。
基本的にネパールカレーはダルバートを指します。
まとめ
ネパールカレーはネパール家庭の食事スタイルのダルバートを指している事が日本ではほとんどだと言っていいでしょう。
さらには日本人向けにネパールカレーを提供している店舗ではネパール出身者の作るインドカレー店の場合が多く、それが定義を難しくしています。
ネパール出身の方がインドカレー屋を経営している場合、ネパールカレーと称してダルバート+インド式カレー1皿の場合が多いのが実のところだと言えるでしょう。
インドは北部と南部で気候が大きく違うため主食が違います。
このため主食や風土に合わせたカレーが特徴だと言っていいでしょう。
海外の日本料理店でフライと天ぷらを混同して提供されるケースがありますが、そういったケースに近い状況が日本におけるネパールカレーとインドカレーの関係性だと言えます。