「しゃっくり」と「ひゃっくり」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「しゃっくり」と「ひゃっくり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「しゃっくり」とは?
横隔膜の不随意性の痙攣けいれんのため、吸気時に声門が突然開いて特殊な音声が出る状態を「しゃっくり」と言います。
声帯が閉じることで「ヒック」という音が発生し、一定の感覚で繰り返される症状を指します。
「しゃっくり」は漢字で書くことができ、漢字では「?り・吃逆(きつぎゃく)」となります。
全国的に広く用いられている言葉になります。
「ひゃっくり」とは?
横隔膜の不随意性の痙攣けいれんのため、吸気時に声門が突然開いて特殊な音声が出る状態を「ひゃっくり」と言います。
声帯が閉じることで「ヒック」という音が発生し、一定の感覚で繰り返される症状を指します。
この「ひゃっくり」に漢字はありません。
また、一部地域限定で用いられている言葉で、甲州弁や東北弁などで広く用いられていることから、茨城県や東北地方、北海道。
また、東京でも「ひゃっくり」が用いられています。
この地域では「し」と「ひ」を曖昧に使い分ける傾向がありました。
そのことから、「ひゃっくり」と言われるようになり、現在では、あまり使われていない言葉になります。
「しゃっくり」と「ひゃっくり」の違い
「しゃっくり」も「ひゃっくり」も横隔膜の不随意性の痙攣けいれんのため、吸気時に声門が突然開いて特殊な音声が出る状態を指し、どちらも同じ状態を示す言葉になります。
そのため、どちらが間違っているということはなく、地域や年代によって使い分けられている言葉になります。
そのうえで、どちらが正解と言えば、辞書にも明記されている「しゃっくり」が正しく、「しゃっくり」には「?り・吃逆(きつぎゃく)」といった漢字も存在します。
まとめ
以上のように、どちらが正しく、どちらが誤っているということはなく、どちらも同じ状態を示す言葉になります。