この記事では、「シンジケートローン」と「協調融資」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シンジケートローン」とは?
「シンジケートローン」は次のようなものになります。
まず、複数の金融機関で結成される団体を作ります。
これが「シンジケート団」です。
そして、同一契約書、同一条件で融資を行います。
これが「シンジケートローン」となります。
「シンジケートローン」には、いくつかの役割を担う人がいます。
「シンジケート団」をまとめる金融機関や契約後、各金融機関の代理人を務める人などによって、「シンジケートローン」は成り立っています。
このローン方法を利用することで、多額の借入が可能になる可能性が高くなります。
また、柔軟な条件で融資を受けることができるといったメリットがあります。
そのほか、事務負担を軽減することができるなどといったメリットがあります。
「協調融資」とは?
「協調融資」とは、2社以上の金融機関から融資を受けることができる方法を指します。
「協調融資」を利用することで、1社では希望融資額に届かなかった場合でも複数の金融機関を利用することで希望融資額を受けることができるといったメリットがあります。
また、複数の金融機関から融資を受けた場合でも、「協調融資」の場合は返済日を揃えることができるといったメリットもあります。
「シンジケートローン」と「協調融資」の違い
主な違いは契約方法と貸付条件にあります。
「シンジケートローン」に比べ、「協調融資」の場合は各金融機関と契約を結ぶ必要がありますそのため、時間や手間が必要になります。
貸付条件においては、各金融機関と契約する「協調融資」の方が、それぞれの金融機関の貸付条件で融資を受けることが可能となるため、条件に合わせ融資金額を割り振ることが可能になります。
まとめ
以上のように、内容が異なる2つの融資方法となるため違いに注意し使い分ける必要があります。