この記事では、「素直」と「正直」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「素直」とは?
自分が感じた気持ちを包み隠さず相手へ伝える人を「素直」【すなお】といいます。
思ったまま言葉や態度にして人へ伝える大人は共感をもたらし、可愛いとさえ感じさせるのです。
主に、人の偽りがない気持ちに焦点を当てている言葉であり、下手な言い訳はせず、本心を伝える人を指します。
このような人は信用されるため、職場では気に入られる存在となるわけです。
「正直」とは?
下手な嘘をついたり、偽ったことをせず、相手に本当にあったことを正しく伝える人を「正直」【しょうじき】といいます。
間違っていると感じるのであれば、たとえ自分が責められようとも事実を伝えるのです。
しかし、その「正直さ」が裏目に出て、黙っていればいいのに真実を話したばかりに仲間を失ったり、周囲を苛立たせて嫌われるといった「馬鹿正直」な人もいます。
「素直」と「正直」の違い
「素直」と「正直」の違いを、分かりやすく解説します。
注意されてもすぐ捻くれてしまうことがなく、相手の言う話に反論せずに聞き入れて、間違った行動や考え方を見直す人を「素直」といいます。
このような人は嘘を伝えたり、分からなければすぐ人に聞き、行動できるところが信用されて人を惹きつけるところです。
もう一方の「正直」は、正しいと思うのであれば人が阻止しようとも相手に情報を伝えます。
ただ、あまりにも「正直」すぎると周囲から孤立したり、忌嫌われる存在になるのです。
「素直」の例文
・『素直な人間になってもらいたいと、捻くれた社員の根性を叩き直した』
・『素直すぎて嘘がつけない兄は使えないと、建築現場から外された』
「正直」の例文
・『経験は浅いが、正直さが認められた弟は市民から選ばれた』
・『正直者の社員だけを会議室に集めて、秘密事項を伝えた』
まとめ
人から見て、素晴らしいと感じる2つのタイプについてご紹介しました。
どのような人物が当てはまるか、相手を見てうまく使い分けてみるといいでしょう。