この記事では、「ヘンプ」と「リネン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ヘンプ」とは?
「ヘンプ」とは、「麻(アサ)」の一つである「タイマ(大麻)を原料とした繊維のことを表しています。
「タイマ」はアサ科アサ属に分類されている一年草の植物で、雌雄異株です。
「タイマ」は「アサ(麻)」や「タイマソウ(大麻草)」とも呼ばれています。
「タイマ」の茎の繊維が、「ヘンプ」の原料になっています。
「ヘンプ」は硬い質感なので、昔の蚊帳の生地に用いられていました。
通気性があり、涼しく感じられます。
また、吸湿があり、型崩れがしにくいので、帽子やカバンにも適しています。
「リネン」とは?
「リネン」とは、「麻」の一種である「アマ(亜麻)」が原料の繊維のことを言います。
「アマ」はアマ科アマ属に属している一年草の植物です。
「アマ」は「フラックス」とも呼ばれ、英語では「Flax」と表記します。
「アマ」の茎の繊維が「リネン」の原料になります。
また、「アマ」の種子は亜麻仁油(あまにゆ)になっています。
「リネン」はしなやかで柔らかい質感です。
また、耐久性があり、丈夫で長持ちします。
「ヘンプ」と「リネン」の違い
「ヘンプ」と「リネン」の違いを、分かりやすく解説します。
「ヘンプ」はアサ科アサ属の「タイマ(アサ)」の茎の繊維が原料で、「リネン」はアマ科アマ属の「アマ」が、それになっています。
質感は「ヘンプ」は硬く、「リネン」はしなやかで柔らかいので、衣服には「リネン」の方が向いていると言えるでしょう。
「ヘンプ」と「リネン」にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
「麻」は植物の茎から採れる植物繊維で、主な成分はセルロースです。
「麻」の繊維は、吸湿性や放熱性に優れていて、肌には涼しく感じます。
そのため、暑い時期の衣服などに多く利用されています。
今回は「ヘンプ」と「リネン」の意味や違いなどについて述べてきました。
「ヘンプ」と「リネン」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。