実は「ハッシュポテト」が正しい料理名ではなかった?
この記事では「ハッシュブラウン」と「ハッシュドポテト」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ハッシュブラウン」とは?
元々アメリカの朝食定番メニュー「Hashed brown potates」「Hashed browned potates」と表記、同様に呼ばれていましたが短縮化が進み、ハッシュブラウンとして定着しました。
アメリカでは家庭はもとよりドライブインやダイナーの朝食メニューとしても定番。
千切りのじゃが芋を纏めて焼いたものが主流です。
サニーサイドアップやベーコンと同時に同じフライパン1枚で調理できるのも大きいからだとも言えます。
「ハッシュドポテト」とは?
ハッシュブラウンの別名義であり、日本ではハッシュポテト、ハッシュトポテト等とも呼ばれます。
アメリカスタイルの千切りを焼くタイプのものは日本では見る機会は少なく角切りにして纏めた冷凍食品としてが一般的。
焼き揚げる手法もありますが、基本的には食用油で揚げて提供される形がほとんどです。
「ハッシュブラウン」と「ハッシュドポテト」の違い
「ハッシュブラウン」と「ハッシュドポテト」の違いを、分かりやすく解説します。
基本的にこの2つの料理に関するレシピ、スタイルはほぼ共通だと言っていいでしょう。
しかしアメリカでは細切りのじゃが芋を目玉焼きやベーコンと共に焼き上げるスタイルが一般的ですが、日本ではじゃが芋の角切りを平たく小判状に成型して油で揚げたものがほとんどだと言えるでしょう。
どちらにせよハッシュブラウンと呼ばれる事はまずありません。
この知名度に大きな影響を与えたのが『日本マクドナルド』社が1985年2月1日より導入したブレックファーストメニューだと言っていいでしょう。
国内最大店舗数を誇る同社が朝食限定メニューとして「ハッシュポテト」名義で提供しました。
従来の「フライドポテト」とは違う「フライドポテト」として当時人気を呼んでいます。
これにより食品メーカー他社がハッシュドポテト、またはポテトハッシュ等の名称で追随したのが、日本での知名度の差に多大な影響を与えた事に間違いないと言えるでしょう。
まとめ
基本的に「ハッシュブラウン」と「ハッシュドポテト」は同じものです。
但し日本においては『日本マクドナルド社』が1985年2月1日より「ハッシュポテト」名義でブレックファーストメニューに導入したのが大きく影響したと言えます。
ハッシュドポテトをハッシュポテト、ポテトハッシュと呼ぶ人が多いのは同社と追随して類似品を発売した食品メーカー他社による波及効果だと言って間違いありません。