この記事では、「ツル」と「タンチョウ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ツル」とは?
「ツル」とはツル目ツル科に分類される鳥全般を指す言葉です。
長いクビと短い尾羽根と大きな翼が特徴の鳥で、中国でははるか昔から吉兆と長寿の象徴として扱われていたことから、古代中国の影響が強い日本でも縁起の良い鳥として知られています。
日本でも古くから良い鳥として扱われていたため能や詩歌などにもツルを題材にしたものも少なからずあり、芸術との関わりが深い鳥と言えるでしょう。
元々渡り鳥であり見かけられる時期が限定されていましたが、全体的に数を大きく減らしていることから現在では日本でツルの姿を見ることは非常に稀です。
「タンチョウ」とは?
「タンチョウ」とはツル目ツル科ツル属に分類される鳥の一種です。
黒いクビと尾羽根に真っ白な翼を持ち、頭頂部が真っ赤と色が特徴的なツルであり、日本で「ツル」とだけ言えば基本的にこのタンチョウを指します。
真っ白な翼と胴体と黒い頸部の対比に色を添える真っ赤な頭頂部というデザインという体色は日本のみならず様々な国で神秘性と芸術性を見出され、日本でも千年以上前から芸術作品から建築物の飾りなど様々なものにモチーフとして使われていました。
そのため日本の文化と非常に関連深い鳥の一つと言えるでしょう。
「ツル」と「タンチョウ」の違い
「ツル」と「タンチョウ」の違いを、分かりやすく解説します。
ツル目ツル科の鳥の総称が「ツル」であり、その中でも日本では代表的なものとして扱われているのが「タンチョウ」です。
「ツル」に分類される鳥は他にもいますが、日本で最も馴染み深いものとして扱われているのが「タンチョウ」なので「ツル」が「タンチョウ」を指す言葉として扱われています。
まとめ
日本で一般的に「ツル」と言えば「タンチョウ」を指すことがほとんどなので、日常会話の中では両者が同じものを指していることは多いでしょう。
ですがツルという言葉はマナヅルなどタンチョウ以外のツルを含めて使われることもあるので、タンチョウはあくまでもツルの代表的な種類と覚えておくべきです。