「オーツヘイ」と「チモシー」の違いとは?分かりやすく解釈

「オーツヘイ」と「チモシー」の違いとは?違い

この記事では、「オーツヘイ」「チモシー」の違いを分かりやすく説明していきます。

「オーツヘイ」とは?

「オーツヘイ」(Oat Hay)は、イネ科カラスムギ属のオーツで作られている牧草のことです。

牛や馬など家畜の飼料、うさぎ、モルモットなどペットのエサとして販売されています。

オーツ(Oat)は日本語で「エンバク」「オート麦」と呼ばれ、種子はオートミールやエンバク粉などに加工して食用されています。

「ヘイ」(Hay)は穂が付いた状態の干し草のことです。

オーツの葉や茎を収穫して干し草にしたものが乾牧草として輸入され、家畜の飼料などに用いられています。

「オーツヘイ」はほかのイネ科の牧草より糖分が多くて嗜好性が高いところが特徴で、動物が好んで食べることが多いです。

また、家畜が摂り過ぎると中毒を起こす酸態窒素の含有量が少ないことからも優良な飼料とされています。

一方、糖分が高いため、うさぎが食べ過ぎると肥満や腸内ガスの発生といったリスクが高まるので、うさぎには「オーツヘイ」ばかり与えないように注意する必要もあります。

ちなみに、猫が履き戻すために食べる通称「猫草」もオーツの苗であることが多いです。

つまり、「オーツヘイ」の生牧草と猫草は同じものということになります。


「チモシー」とは?

「チモシー」(Timothy)は、イネ科アワガエリ属のアワガエリ(チモシー)という植物、またはその牧草のことです。

「ティモシー」「チモシーグラス」とも呼ばれ、主にうさぎやモルモットなど小動物のエサやケージの床材として販売されています。

「チモシー」は自生しているスズメノテッポウやカモガヤに似た細い葉と小さな穂を持ち、柔らかくて香りが良いので、その牧草は動物が好んで食べます。

また、食物繊維が豊富で栄養のバランスもがよいことから、うさぎやモルモットの主食に利用されています。

春から夏にかけて収穫される一番刈り牧草の「チモシー」は栄養価が高く、その後に収穫される二番刈り、三番刈りの牧草は柔らかく、仔うさぎや老うさぎも食べやすいとされます。


「オーツヘイ」と「チモシー」の違い

「オーツヘイ」「チモシー」の違いを分かりやすく解説します。

「オーツヘイ」「チモシー」は、どちらも草食動物のエサに用いられる一般的な牧草で、種類と特徴が異なります。

「オーツヘイ」はイネ科エンバクを、「チモシー」はイネ科オオアワガエリを干し草にしたものです。

「チモシー」は低カロリーで栄養のバランスがよく、「オーツヘイ」は糖分が多いため嗜好性が高いという特徴があります。

また「チモシー」が緑色で硬く、「オーツヘイ」は黄色がかって柔らかいといった違いもあります。

動物の体調や嗜好性にあわせてこれらの牧草を使い分けることで、動物を健康に保つことができます。

まとめ

「オーツヘイ」「チモシー」は、草食動物の中でも特にうさぎがよく食べる牧草です。

どちらも干し草ですが種類、嗜好性、見た目が異なります。

ペットショップで確認してみると、その違いが分かりやすいでしょう。

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